Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

天気図

2006-10-08 | 
 天気は旅に大きな影響を与える。自転車のツーリングなどは、もろに天候に左右される。そこで昔、天気図の勉強をしたことがある。気象通報を聞きながら、天気図を描いたりすると、ダイナミックな天候の変化が自分なりに感じられたものだ。

 ここ数日、山での遭難が報じられている。山のことはよく分からないが、平地よりも天候はは厳しく牙をむいてくる可能性があるだろう。最近の天気図を見ると、平地でも中部日本以東への旅行は憚られると感じる。その時に山に入るというのは、無謀と言うことはないのだろうか。

 私の感覚では不思議な決断だ。

 新聞では、遭難者の中に熟練の登山家有りとのことだったが、無謀な決断をする人を熟練の人と呼ぶのには抵抗がある。無謀な手術を行う外科医を熟練の外科医とは呼びたくない。

大腸ポリープ

2006-10-08 | 医療・病気・いのち
 大腸の検査として、内視鏡検査が多く行われるようになっている。大腸ポリープなどは、何の症状を生じないことが多いので、40歳を超えれば数年に一回は検査を受けた方がよい。家族に大腸癌の方がおられる場合は20代くらいでも一度は検査を受けた方がよい。

 そんな検査で直径数mmのポリープなどはよく見つかる。その多くは良性の腺種といわれるものだ。これらは年数が経つにつれ悪性化していくことも多いため、定期的に検査をしていく必要がある。

 小さなポリープの中には、その一部がすでに癌化しているものもあるが、内視鏡下にポリープを切除することによって治療が終了となることが多い。だが一部には、予想以上に大腸壁の少し深部まで癌が拡がっていることが、内視鏡下に切除したポリープを検査してはじめて分かることがある。この場合、引き続き手術を行うかどうか迷うことになる。

 粘膜を超え、粘膜下層にまで癌が浸潤すれば、リンパ節に転移を起こしている確率が1割から2割と言われている。その確率を低いと感じればそのまま様子を見るし、高いと感じれば手術治療を追加することとなる。そこは賭。微小転移の有無は、現在の臨床検査では検出できないから。