Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

こっちを向いてくれ

2006-10-23 | 想い・雑感
 「こっちを向いてくれ。」と誰かに呼びかけたくなることは、多くの人に経験があると思います。向き合って分かり合いたいという叫びです。

 呼びかけたくなる相手は、友人、親、師、恋人、連れ合いなど、いろいろな場合があるでしょうが、どんな相手でもしっかり向き合うことから次のステップへ進むことができます。片方が背を向けたままでは、交流を持つことは難しいのです。

 常に同じ方向を向いていることは難しいでしょうし、そのときに応じて向きを変える必要はあるでしょう。しかし、その時々で向くべき方向に向いておく必要があります。顔が向いているのと反対方向は見えないのですから、必要ならば視点を変える柔軟性も必要です。

 これは、個人対個人だけに限らず、一対多、多対多の場合でも同様です。

 病院において、その病院がそして職員がどちらを向いているかはとても大切なものだと思います。病院の置かれている状況が、厳しく締め付けられてきている状況で、つい国、厚労省、都府県、組織の方向を向いてしまいがちです。病院を経営するうえではその方向を見る時間も大切ですし、それが主たる仕事の人間も必要でしょう。しかし病院職員の多くは、地域の住民や、患者さんおよびその家族の方を向く時間を多くしなければなりません。

 向いているつもりでも、本当に心がそちらに向いているかを振り返ると、やや心もとない気がします。孔子ですら日に三度は自身の行いを省みたのです。私も常に反省の心、謙虚な心を持っていく必要がある。

 それにしても、今の世の中は、「聞く耳持たん。」というような振る舞いの人が増えてきたような気がします。