Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

生きつつある

2007-06-26 | 医療・病気・いのち
癌が進行し
末期といわれる時期の方と接すると
私たちはそこに死 を見ることになります
そして死にゆく人 として見る目になってしまいます

でも待ってください
確かに死の跫音は高くなってきているかも知れませんが
死ぬまでは生きているのです
生きつつあるのです

見守る私たちは
その消えてしまいそうな生を
少しでも輝いたものとなるよう
寄り添い 祈ることが必要なのかも知れません

死を見つめると言うことは
生を見つめることであり
魂を そして命を見つめることなのでしょう

それが看取るということなのでしょう

緩和ケアの領域は
肉体的あるいは精神的苦痛を取ることだけではなく
看取る という精神が不可欠の様な気がします

そしてそこは 
家族や医療者以外の人の参加も
必要とされている領域と感じます