Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

死病になる前に

2008-03-12 | 医療・病気・いのち
癌は突然死病として襲いかかってくるわけではありません
多くの場合何年もかかって
ようやく臨床的に診断できる癌に育ってくるわけです

癌種によりますが
早期の段階から進行がんになるまでにも
1~2年はかかることが多いでしょう

そこまでのどこかで
体からの信号に おや? と感じ
検査を受け 早期に見つかると
根治可能な場合が多いのです

  ◇     ◇

先日消化器内科の医師から電話があり
進行がんではあるが それほど大きくないので
手術可能だろうというS状結腸癌の患者さんがいるとの連絡を受けた
一応手術枠をとっておいたのだが
CTで多発性の肝転移を認めた
つまり肝臓のあちこちに転移を起こしており
手術不能な状態であることを意味している

この方だって
1~2年前にせめて便潜血検査を受けていれば
もっと早い時期の癌が見つかり
根治手術ができた可能性が高い

まだまだお元気な方であるだけに  残念