Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

中立

2008-03-13 | 想い・雑感
中学か高校の理科の時間に
酸性 アルカリ性
という概念を習った
その両者をうまい具合に合わせると
pH7.0の中性溶液ができる
つまり中和滴定というのも習った

滴定の際に色の変化で中和完了を知らせてくれる試薬があるのを覚えていますか
中和と言いながら
試薬と呼ばれるものは
pH7より酸性側で色が変わるものと アルカリ側で色が変わるものがある
ということに納得できない思いを抱いた記憶があるが
ちょうど中性というポイントは一気に通り過ぎてしまうのだから仕方が無いのだろう

化学的に安定した試薬ですらちょうど真ん中を示せないのだから
世の中で中庸の精神なんてことを言われてもなかなか難しい
中庸であることを教えてくれる試薬
つまり判断する人間自体が安定していないのだから
中庸なんてものはふらふら動く
となると
政治的中立
などというのは言葉の上で存在するだけで
実際にはどこが中立か誰にもわからないはずである

そもそも政治は
その国や地域に住む人々のためにあるものである
中立などという空論はいらない
住民の立場に立てばよいのである

ある国会議員が
ある映画の公開前に その試写を要求したらしい
映画の内容は知らないが
試写を要求する姿勢に
今の日本の危うさを感じる

その国会議員
試写の際には「政治的中立性」に注意してごらんになったそうだが
映画を見るのに政治的中立という言葉を出した瞬間にこの議員は信用できないし
そんな観点で映画の試写を許してしまう世の中に
不安を感じる


http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY200803120422.html