確執

人との関係ばかりを気にしていては
なかなか生きていきにくいが
かといって無視して生きていくわけにもいかず
さまざまな確執が生まれる

術後の方も
退院されれば
当然のことながら日常を生きている

検査結果がまったく問題なくても
やはり精神的苦労というのが
にじみ出ている人もいる

嫁さんのご両親との関係が悪いと言われるRさん
一時期来られるたびに暗い顔をされていたが
精神科のお薬もあっているのか
随分明るくなってきた

奥さんやお子さんとも仲良くやっているとの事だし
再発もなし
OK

まだまだこれからの年齢ですから
無事5年を乗り切り
生きていってほしいものです

表情

頭痛が一日以上続くとき
何かほかのことで気を紛らわそうとしても
常に頭痛がついてまわる
忘れるということはまずできない

お腹を壊してすぐにトイレに行きたくなるし
腹痛も強い時
とても人の話を聞いていることなんてできない

普通そうでしょう

でもガンの末期で
様々な自覚症状はあるはずなのに
いつも穏やかな微笑みを湛えている人がいる

もちろんできる限り症状は緩和しているとはいえ
体のだるさなどはあるはずなのに
その上限られた命であることを強く実感しているはずなのに
緩やかな表情をしている人がいる

私にはできそうにない

絶やさない

雨の中傘をさして信号待ちをしていると
渡ったところにある公園に
チラチラと炎が見える
ケースの中で燃えているようなので
何かの火を絶やさないようにしているのかと思った瞬間
震災の炎だろうと思った

横断歩道を渡り公園に入ると
やはりそうであった



水の流れと同様
燃えているものは時々刻々変わっており
炎自体は全く別物となっていくのだが

火を絶やさず燃やし続けるというところに
人は意味を見出すものですね

絶やさずに続けるというのは
なかなかむつかしいことですからね

鉄人２８号

子供の頃
鉄人２８号を必ず見ていた
テレビは白黒の時代なのに
頭の中では
なぜか色がついていたような気がする

アニメーションの迫力に
想像力が掻き立てられたいたのだろう

ただ
鉄人２８号の体はブリキのようなイメージだったので
カラーになったとき青と赤に塗り分けられたのを見て
少し驚いた記憶がある

それにしても
こんなに大きなロボットが
自在に飛び回っていたんですね

実物大で見ると
改めて驚きます

水の如し

水を全く飲めなければ
人は３日程度で死んでしまうが
水さえあれば食べ物がなくても
数週間生きる可能性があるという

人体の6割をしめる水は
命にとって決定的に重要である

乾燥地帯には
空気中の水分を溜め込む植物があるという

霧のような雲が発生し
通り過ぎると
そのあとに花を咲かせるものもいるという

液体として見える水だけでなく
固体や気体として存在する水だって重要

上善如水

という言葉は
人と違い低い所へと流れていくという部分を
強調して語られることも多いけれど

三態を行ったり来たりしながら
地球上を遍く行き渡り
多くのものを支えているところに
水のすごさ　善　があるような気がする

てぶくろ

小学生の頃
学校で申し込み
皆が購入した手袋は　
黄色の手袋

今にして思えば
目が荒く　薄っぺらい
生地だった

雪合戦を始めると
雪を丸める冷たさを防げるのは少しの間で
冷たさがすぐに染み込み
雪を触っていない時まで冷たくなってしまう

今では１００均でも売らないだろう
と思われるような代物だったが
真冬も半ズボンにソックスでどこまで我慢できるか
なんてことを競っていた小学生にとっては
やはり　十分　手袋だった

ウルトラマリン ブルー

『真珠の耳飾りの少女 』を見た
不思議な爽やかさを持つ微笑みが
魅力的だった

モナリザと並び評されることもあるそうだが
もともとモナリザの微笑みに
何か不気味さを感じてしまう私とすれば
この青いターバンの少女の方が
遥かに好きである

絵画にほとんど興味はないが
この絵は見に行ってよかったと思う

つい取りすぎる

バイキング形式のレストランで
料理をプレートに載せると
つい取りすぎてしまうことがある

食べられると思って
皿に盛るわけだが
いざ食べてみると入らない

見ると欲しくなり
つい必要以上を求めてしまう

新幹線の中で

ちょっと調べたい事が出来て
携帯をネットに繋いでも
新幹線の中では
トンネルの通過などで
接続がブツブツ途切れる

今の時代
トンネル内でも携帯が接続できるような
そんな技術はあるはずたから
繋がるようにしてくれればいい

と思う反面
新幹線の中で携帯を触らなくても良かろう
とも思う

外を見たり
本を読んだり
ゆっくり思いをめぐらしたり

旅のくれた時間を
味わいましょう

気分を変えて

学会参加のために
ある街を訪れるというのは
随分気分が変わる

いくら日々新たと思っていても
やはり日常から離れるか否かで
違うものだ

ただ学会が開かれる場所というのは
当然ある程度の規模の町だから
人の多さに疲れたりもする

あまり疲れないように
のんびりその場の雰囲気を感じながら
電車に乗ったり歩いたりを
楽しむ

サバイバル

職場での私の部屋は２階にある
古い建物で空調が届いていないので
エアコンが設置されており
窓下の出っ張りに室外機が置かれている

今日自室で事務処理をしていると
近くに猫の声が聞こえる

外に回ると黒い子猫が
室外機の乗っている出っ張りに沿って
あわてて逃げていった

人に嚇されるのか
最近敷地内で猫を見かけることが少ないが
どこかで生き抜いているのだろう

試しに
えさをそのあたりに置いて戻った

人だけでなく
寒さも大敵の季節
サバイバルも厳しくなってくる

めめんともり

寒空を彷徨うと
　暖かい家がとてもしあわせ
食べることができないと
　食事ができる充足を感じる
病を得ると
　健康であることの美しさを見直し
人を失って
　その大切さを思い知る

人はなかなか
前もって思い至る
ということができないので
後悔ばかりしてしまう

でも死んでからでは後悔もできない
自分が死んでしまったことを悲しめない

身近な人の死は悲しいことだが
自分を振り返り
今生きている幸せを感じよう

死というものを時には考え
エネルギーに満ちた命を讃えよう

できれば
死が近いと宣告されたり
自覚したりする前に
死を見つめ
この生の輝きを感謝しよう

食後の散歩

先日
夕食が胃におさまったまま
なかなか降りていかないので
ゆっくり近所を散歩してみた

食後数百歩の散歩は
養生の一実践として
益軒が勧めているところだ

確かにのんびりと歩を進めるうちに
心窩部が緩やかになり
張った感じがなくなった

食後はとりあえず
だら～としがちだが
片付けと散歩
いいかもしれない

生きている

人が寄ってたかって頑張ったって
その辺の原子や分子を集めて
一人の人間をこさえることなんてできない

人智を超えた
この不可思議な生を
しっかり保つために必要な全てを満たして
今私たちは生きている

生を維持するもので
満ち満ちているこの体に
感謝し　祈り
今日をにこやかに過ごそう

やつれ？

「先生　去年より　痩せた？」

「そうねぇ　ぼちぼち　ダメなような気がしますよ」

「はははっ　それを聞いて　安心しましたよ」

う～ん
１００％の冗談というわけでもないけどね

まあ　体調はぼちぼち
のんびり　行こう