
大学に入学して間もない頃。
キャンパスの隣にある、
”セントポールの隣” 通称”セントナ”で
お茶していた時のこと。
”ねえねえ、貴女はどんなタイプの人が好きなの

当然、自己紹介の後にはこの話題。
私の番が来た時、私は何の迷いも無く
”ギターとか、何か楽器が出来て
弾き語りとか出来る人がいいなあ・・・

と言ったら、皆に大爆笑

・・・私、何か、変なこと言ったかしら

私がピアノを弾いて、
ダーリンが他の楽器を弾いて、演奏する。
もちろん、ピアノでもいいし、
歌が上手だったら、それでもいい。
そういうのが理想だった

そんなに笑われると思わなかったので、
かなり印象的な、思い出のワンシーンである。

そんな私は、当然息子にピアノを習わせている。
息子もピアノが、好きだ。
受験勉強で、殆どのお友達が
お稽古事をやめていく中、細々ながら
ピアノのレッスンは続けている。
私は彼を、その道に・・なんて考えは全然ない。
むしろ、私の理想は、チュンサンだ

”冬のソナタ”では、
いくつか印象的な、素敵なシーンがあるけれど
私が一番好きなシーンは
転校してきたチュンサン(ペ・ヨンジュン)に、
ユジン(チェ・ジウ)が
誰もいない体育館で、ピアノを教えてあげようとする。
・・・ところが、チュンサンは
すらり

そう、あの美しいメロディー”初恋”を・・・。
というわけで、私は息子には
チュンサンみたいに、さらりとガールフレンドの前で
ピアノが弾ける男性であってほしい・・・のだ。


息子が先生にリクエストをした。
”先生、僕は、翼をください、を
ピアノで弾きながら歌いたい。” と。
それまで、地道にソナチネやバッハの小曲を
弾いていたのだが
急にそう言い出した。
振り返れば、私も丁度11歳を過ぎた頃から
キャンディーズやピンクレディーや山口百恵を卒業して
サザンオールスターズや、オフコース、チューリップ、
松山千春やユーミン・・・
いわゆる”ニューミュージック”というジャンルの
音楽に傾倒していった頃だ。

ちなみに、中学・高校時代は学校で先輩や同級生のバンドの
雇われピアノ弾き またはキーボードとして
(一応)活躍

昨日のブログに登場した”Kevin君”とは
Beatlesの”Hey Jude"を演奏して
ジョンレノンとヨーコだ、と言われたことも、ある。

弾き語りが、やりたいなんて、
やっぱり、親子だなあ・・・。
”チュンサン”狙いの私は反対することもなく
翼をください、やってもいいんじゃない、と
賛成してあげた。

この大空に、翼を広げ 飛んでいきたいな
悲しみのない、自由な空へ 翼はためかせ・・・行きたい

オリエンタル占星術で観ると
息子は”翼宿”だ。
その息子が、最初に選んだ曲が
”翼をください” だったので、
やはり彼の本質は、翼をはためかせて
自由に飛んでいきたい、というものを
持っているのだろう、と思う。
子供はまだ、自分の本質に非常に近いところにいる。
自分のココロに、素直に従い、正直に行動する。
この青い どこまでも果てしなく続く
大空にむかって 夢や 想いが 広がっていけるよう、
私のココロに
息子のココロに
そして、
貴方のココロに・・・・
翼を、ください。

