上海の、龍の話
上海のほぼ中心、
延安東路から西路へ
成都北路から南路へ
高速道路が交わるところが、ある。
急に、車の中で、エン先生が
”見て見て ここ。”
と大きな声で指をさす。
高速道路なので、それは、一瞬だったが
道路と、道路が交差するところの柱が
妙に太く、しかも
龍がその柱に巻きつくようにはりめぐらされていた。
Dragon
”見ましたか? 龍。”とエン先生。
”はい、確かに、見ました。”と私。
そして、エン先生は話はじめた。
この高速道路の建設が急ピッチで進んでいた時、
どうしても、この場所だけ
地下にむかっての、杭が打てませんでした。
どんな大型のドリルを使っても、
ドリルが折れてしまい、
工事はここの杭を打つために3ヶ月以上も
中断されました。
中国の場合、すべて国の事業となるので
国の偉い方々も、このことは真剣に
取り組みました。
たった10m離れた場所は
すっと、地下が掘れるのに
どうして、この場所だけ掘る事が出来ないのだろう・・・
そこで、あるお坊様に来て見ていただきました。
お坊様はその土地に立つと、
合掌したまま、何もおっしゃいませんでした。
困り果てた政府の方に、理由を何としても
話すように説得されたお坊様は
こう、話し始めました。
”ここは、龍の背骨にあたるところです。
掘る事は出来ません。”
しかし、東と西、北と南をむすぶ中心にある
この場所に柱を建てない訳にはいかない。
そこで、どうしたらよいかをもう一度、お聞きした。
沈黙を続けていたお坊様は、
”・・・・わかりました。・・・・”
と言い、龍が寝返りを打つ時
背骨の位置がずれるので、その時刻を教えました。
”でも、必ず、龍のための供養をしてください。
それが、条件です。”
と言い、龍のための盛大な供養をした後、
1週間後にそのお坊様は亡くなりました。
勿論、そこにいた、龍も死にました。
その供養の印として、この柱に龍を
はりめぐらせたのです・・・・。
エン先生は、これは高速道路建築が
中断された時のうわさではあるのだけれど
龍がそこにいたことを、
殆どの人が信じている、勿論、私も・・・とおっしゃった。
”・・・だって、もし
根も葉も無い噂だったら、こんなところに
こんな大きな柱に、この1本だけに、
龍を巻きつける、という理由がないでしょ。”
私は、もちろん、
上海という、昔から東洋一にぎわっていたその街の、中心部に、
龍が本当にいたのだという話を、シンジタ。
浦東地区の夜景
その話を、後ろの座席で聞いていた
カサハラさんが、エン先生に聞く。
”十二支って、中国から来たものですよね
どうして、十二支のうち、”龍”だけが
実在しない動物なんでしょうか?”
エン先生は、即答する。
”龍もいるんですよ。
ただ、見える人にしか、見えないだけです。”
私は、心の中でつぶやく。
ワタシハ、リュウヲ、ミタコトアリマス・・・
そして、あの時、
東京の自由が丘で見た龍を思い出す・・・。
黄浦江沿いに建つ高層ビル
・・・こうして、旅先の上海でも
私が引き寄せたのか、引き寄せられたのか、
スピリチュアルな出会いと出来事が、待っていた。
そして、この大きな大陸で思ったことは、
”ワタシハ、モット、ワタシトシテ
オオキクナラナクテハ、イケナイ”
ということ。
さあ、これから暫くは
新旧入り混じった
東洋と西洋の混在した
混沌とした上海の街での、お話が続きます・・・
上海のほぼ中心、
延安東路から西路へ
成都北路から南路へ
高速道路が交わるところが、ある。
急に、車の中で、エン先生が
”見て見て ここ。”
と大きな声で指をさす。
高速道路なので、それは、一瞬だったが
道路と、道路が交差するところの柱が
妙に太く、しかも
龍がその柱に巻きつくようにはりめぐらされていた。
Dragon
”見ましたか? 龍。”とエン先生。
”はい、確かに、見ました。”と私。
そして、エン先生は話はじめた。
この高速道路の建設が急ピッチで進んでいた時、
どうしても、この場所だけ
地下にむかっての、杭が打てませんでした。
どんな大型のドリルを使っても、
ドリルが折れてしまい、
工事はここの杭を打つために3ヶ月以上も
中断されました。
中国の場合、すべて国の事業となるので
国の偉い方々も、このことは真剣に
取り組みました。
たった10m離れた場所は
すっと、地下が掘れるのに
どうして、この場所だけ掘る事が出来ないのだろう・・・
そこで、あるお坊様に来て見ていただきました。
お坊様はその土地に立つと、
合掌したまま、何もおっしゃいませんでした。
困り果てた政府の方に、理由を何としても
話すように説得されたお坊様は
こう、話し始めました。
”ここは、龍の背骨にあたるところです。
掘る事は出来ません。”
しかし、東と西、北と南をむすぶ中心にある
この場所に柱を建てない訳にはいかない。
そこで、どうしたらよいかをもう一度、お聞きした。
沈黙を続けていたお坊様は、
”・・・・わかりました。・・・・”
と言い、龍が寝返りを打つ時
背骨の位置がずれるので、その時刻を教えました。
”でも、必ず、龍のための供養をしてください。
それが、条件です。”
と言い、龍のための盛大な供養をした後、
1週間後にそのお坊様は亡くなりました。
勿論、そこにいた、龍も死にました。
その供養の印として、この柱に龍を
はりめぐらせたのです・・・・。
エン先生は、これは高速道路建築が
中断された時のうわさではあるのだけれど
龍がそこにいたことを、
殆どの人が信じている、勿論、私も・・・とおっしゃった。
”・・・だって、もし
根も葉も無い噂だったら、こんなところに
こんな大きな柱に、この1本だけに、
龍を巻きつける、という理由がないでしょ。”
私は、もちろん、
上海という、昔から東洋一にぎわっていたその街の、中心部に、
龍が本当にいたのだという話を、シンジタ。
浦東地区の夜景
その話を、後ろの座席で聞いていた
カサハラさんが、エン先生に聞く。
”十二支って、中国から来たものですよね
どうして、十二支のうち、”龍”だけが
実在しない動物なんでしょうか?”
エン先生は、即答する。
”龍もいるんですよ。
ただ、見える人にしか、見えないだけです。”
私は、心の中でつぶやく。
ワタシハ、リュウヲ、ミタコトアリマス・・・
そして、あの時、
東京の自由が丘で見た龍を思い出す・・・。
黄浦江沿いに建つ高層ビル
・・・こうして、旅先の上海でも
私が引き寄せたのか、引き寄せられたのか、
スピリチュアルな出会いと出来事が、待っていた。
そして、この大きな大陸で思ったことは、
”ワタシハ、モット、ワタシトシテ
オオキクナラナクテハ、イケナイ”
ということ。
さあ、これから暫くは
新旧入り混じった
東洋と西洋の混在した
混沌とした上海の街での、お話が続きます・・・