Happy-sanになろう!

Happy-sanな日々をご紹介するブログ。旅のお話もいっぱい♪

熱海 大観荘

2008年06月09日 | 旅館&Hotel
熱海 大観荘



先週、ひょっこり時間がとれたので
新幹線で品川から40分くらいで着いてしまう熱海に出かけた。


熱海には<マリンスパ熱海>というプールとスパの施設がある。
息子はそこで運動不足解消をしたいという。


さて、熱海での宿探し。

・温泉に入りたかったこと
・近場
・海がみたい
・部屋食
・チェックアウトは11時



実は今回はあまり予算をかけたくないなぁ・・と
いう気持ちでサクサク検索。

伊豆まで足を伸ばせば
海を見ながら温泉・・
しかも露天風呂付の部屋
という条件の宿は結構沢山あるのだけれど

狭い熱海にはなかなか、無い。

あんまり大規模な宿もなぁ・・・

すると、石亭や小嵐亭や大観荘といった
名だたる旅館が結構リーゾナブルなプランを出していた。


やっぱり熱海だったら一度は大観荘、行ってみるかな。
(チェックアウトは10時半だけど・・・)




横山大観ゆかりの宿 熱海 大観荘


送迎のマイクロバスには
おじさんがいっぱい

宿には<歓迎 ●●ライオンズクラブ御一行様>の看板が2枚も!

大観荘という名前から
ひっそりとした静かな旅館をイメージしていたのだけれど
ライオンズクラブ御一行様かぁ・・・



西館 双葉の間 


大観荘は想像していたよりも大きな旅館だった。

昔ながらの雰囲気と
ギシギシとなる床や階段にもある種の風情を感じながら
お部屋へ向う。

広々としたお部屋。内風呂にも温泉がひかれている。
このへんが、老舗旅館らしいところ。




部屋の窓からの眺め


高台にある大観荘。 

次々に建設される温泉付マンションを視界から外せば
初島が目の前に浮かぶ、海が見渡せる。
昔はきっと、
極上の眺めだったに、違いない。



貸切風呂


貸切風呂は並列して3つくらいある。
海が見渡せる、広めのお風呂。

しかし・・・

貸切といっても、お隣の声がそのまま丸聞こえ。

なんと、お隣は数人のおばさま方が入っていて

ずーぅっと、ずーぅっと

大きな声で、つまらない親戚の話だとか
愚痴だとか、太ったとか、なんだとか

そんな会話をしていて、

息子も私も閉口・・・


海を見ようよ、海を。
ゆっくり温泉につかろうよ。

なんでおばさんたちってつまらん会話を大きな声で
温泉の中でするんだろう

・・・というわけでせっかく<貸切>を頼んだのに
全然<貸切>の雰囲気を味わえなかった。

翌朝、再度トライしたときは
静かに、ゆったりと湯につかる事が出来たので満足。




手入れの行き届いた、お庭


息子とふたり、浴衣に着替えて
カラコロ下駄をならして、宿のお庭を散策する。

大観荘の自慢はきっとこの、お庭。

せせらぎあり、涼しげな木陰の小道あり、
つつじや紫陽花、百合・・・季節をつげる花々。

お湯から上がって、夕暮れまでの時間
静かなお庭をゆっくり散歩。 幸せな時間だ





お楽しみの夕食は昔ながらの、旅館のお食事。

伊豆高原の宿<うち山>や京都亀岡の<翠泉>のような
こだわりはないけれど
食べきれるほどの適度な量のほどよい献立。










嬉しかったのは、朝。

温泉から帰ってくると、テーブルの上にある

これこれ。 そう、小粒の梅干





最近の新しい旅館にはこれが無いのが寂しい。

子供の頃、毎夏家族で訪れていた
箱根 仙石原の旅館<俵石閣>。

私の温泉&日本旅館好きの原点はここにあるのだけれど
必ず、そこでは<朝一番の梅干>があった。

大観荘もやはり、老舗の旅館。
朝一番の梅干が、ちゃんと出た




朝食


おなじみの朝食メニューが並ぶ。
でも多分、塩分とか控えめに作って下さっていたように感じた。


あたりまえのことを
あたりまえのように永い事続けるという難しいことを
やり続けている老舗の旅館。

設備がキラキラ、快適なことよりも
季節を映し出す庭の手入れにお金をかける・・・。


大観荘は、これからも
熱海らしさを残しながら
懐かしい感じがする、宿であり続けるのだろうと思った。








ねこになった漱石

2008年06月09日 | 映画・コンサート・演劇
ねこになった漱石





新宿のど真ん中
歌舞伎町 大久保公園内に
大きなテント劇場が登場。


<ねこになった漱石>が上演されている。






これは東京ギンガ堂の公演で

新宿に生まれ、新宿に没した明治の文豪
夏目漱石の生涯が
ミュージカル仕立ての楽しい歌とダンスで綴られる。


<我輩は猫である>で有名な漱石。
舞台は日本版キャッツのように

舞台のあちらでもこちらでも

ベテラン猫から子猫まで
にゃあ~にゃあ~とにぎやかである。


東京ギンガ堂は

昨年<孫文と梅屋庄吉>の劇を
新宿 紀伊国屋ホールを皮切りに
北京、上海、南京、そして
福岡、山口、長崎・・・・と10都市公演を行った劇団。

私も特別協力として
練習を観に行ったり
東京公演中は毎日行ったり
北京や長崎までご一緒したので

すっかり、出演者やスタッフの方と身内気分。


その東京ギンガ堂さんの、今年の新作公演である。





テント内のステージ


昨日の初日は、400席以上もある会場、満席の
大賑わい。

歌あり、ダンスあり、笑いあり、
ほろっと泣けるシーンがあり・・・と

舞台の中にひきこまれていく。


漱石の小説は

<心><それから><坊ちゃん><我輩は猫である>・・・

読んだことがあるけれど

漱石自身がロンドンでうつ病っぽくなったことは
知っていたけれど

その生い立ちなどは良く知らなかっただけに
ストーリーもとても興味深く、また
奥深いものだった。







初日の舞台が無事、大歓声の拍手をうけて終了。

そして、高揚感あふれる
舞台終了後の、<初日乾杯





今回は新宿区が後援しているので
区長さまもいらっしゃってご挨拶。

そして、

役者さんひとりひとりの紹介と一言コメント。

みんな、初日が無事終了した
満足感で、素敵な笑顔


舞台<孫文と梅屋庄吉>に出ていた役者さんが
今回もみんな登場している。
今回、出ていない役者さんも昨日の初日には観に来ていて
半年ぶりの再会に盛り上がる。



半年前までは<孫文と梅屋庄吉>といっても
多くの方がよくわからない・・と
いう感じだったのが

1ヶ月前の胡国家主席と福田首相が
この歴史資料をご覧になったニュースが全国で流されたものだから

このお芝居に出ていた役者さんたちも
大満足で、嬉しそうだった





孫文と梅屋庄吉に出演していたメンバーで



今週は偶然にも
この東京ギンガ堂さんの<ねこになった漱石>の初日と

<孫文と梅屋庄吉>で主役の梅屋庄吉役をやった
太川陽介さんの舞台<細雪>(帝国劇場)の初日も木曜日にあり

2つの舞台がはじまった。


細雪も4人の女優さん、特に賀来千賀子さんが良かったように
私は思ったのだけれど、

お着物も美しいし、うっとりするような4姉妹のお話で
見ごたえのある舞台だった。


舞台終了後、私は裏を抜けて
太川さんの楽屋にご挨拶


すっかり、舞台後の役者さんたちと
お話するのが楽しみとなった、最近の私。



細雪は、東京の帝国劇場で

ねこになった漱石は、新宿の大久保公園内テントにて。


是非、素敵なひと時が過ごせますので
おでかけください



雨の多いこの季節

しっとりと

または愉快に、舞台を楽しむのもオススメです