YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ジュズダマの花

2015-07-22 07:01:32 | 三ッ池公園の自然情報



ジュズダマは、水辺に生育する草丈1mほどのイネ科植物。インドなどの熱帯アジア原産。今はちょうど花盛り。

子どもの頃、ジュズダマの実を集めてネックレスやブレスレットを作りました。「数珠玉」とは、分かりやすいネーミングですよね。

「ジュズダマの実」と書きましたが、正確にはジュズダマの硬い粒は実を包む葉鞘です。



ジュズダマの花はこの硬い壺型の葉鞘から顔を出した花茎につきます。①が雌花から伸びた雌蕊。②の束が雄花です。

実は葉鞘の中で硬くなるそうですから、アクセサリーに使う部分は「葉鞘+実(種)」ということのようです。



このジュズダマを使ったアクセサリーは、アジア、南米、アフリカといった世界各地の土産物屋で目にします。

子どもの頃に遊んだ身近な植物が世界各地で利用されているなんて、なんだか不思議な感じです。



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真夏の庭

2015-07-21 06:49:49 | 身近な自然情報


ミンミンゼミが鳴き始めました。3日ほど前から近くで鳴いていると聞いていたるとの情報があったのですが、わたしは昨日が初確認。
ヒグラシとツクツクホウシはまだですね。

さて、蝉の声が響き渡る季節。そんな真夏らしい庭の花をご紹介。

サルスベリ

ノウゼンカズラ

オニユリ

このオニユリは三ッ池で自生していた物ですが、よくお庭にも植えられてますよね。

アサガオ

我が家のアサガオはまだ花芽をつけていません。





それにまだまだ隙間だらけ(^^;;

代わりに(?)カメムシの卵をつけていたようです(^^;;
※このあと、ウジャっと幼虫登場



拡大して見ると、もう孵化してました!
この後うじゃうじゃの幼虫写真です。用意はいいですかぁー?









とても小さな卵を綺麗に割って、出てきたんですね。

調べたところ、クサギカメムシではないかと思います。アサガオにつくカメムシとして有名なのはホオズキカメムシらしいのですが、こちらは卵の形状も幼虫の色や模様も別物。

ただ、クサギカメムシの食草は多種に渡るとあるものの、その中にアサガオという文字は見あたらず…。
この子たちがアサガオを食べるのか、それともこの後移動するのかは、よく分かりません。それにしてもiPhoneカメラは相変わらずいい働きをしてくれます。



ガーデナー目線でいえば、害虫なんですが、なかなかどうして美しいじゃないですか!!

そういえば、三ッ池で見つけたこちらの葉っぱも、虫の仕業と思われるのですが、あまりの美しさにびっくりでした。



模様もですが、銀色に輝いて見えるんですよ!!字書き虫の仕業でしょうか???わアーティストのようです。

字書き虫の詳しい話は過去記事参照
字かき虫

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精霊バッタとみ霊祭り

2015-07-20 08:05:26 | 日々のお話


夏の三ッ池田んぼ!
その横で、なんとショウリョウバッタが羽化してました!!!

飼育ケースではなく、自然の中でバッタの羽化を見たのは初めてです。目立たないように上手に隠れて羽化するんですね。











ロープが張ってあって近づけなかったことだけが心残り。

ショウリョウバッタは、一説によると、8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われています。
これからどんどん羽化して成虫になる頃ですね。

さて、お盆といえば「盆踊り」!!
ここ数年の願いが叶い、昨日ついに地元「総持寺」の納涼盆踊り大会「み霊祭り」に行ってきました!



参道入り口からものすごい人出で、会場に着いたときにはすでにぐったり(^^;;



屋台で食べ物食べるのも大変な労力です。お祭りのパワーってすごいですね。こんな人混み、ついぞ体験していませんでしたよ((((;゜Д゜)))))))



そして大音響の音楽とお坊さんたちのノリノリな掛け声。さすが、日頃からお経を唱え、声帯を鍛えているだけのことはあります。曲の始まりから終わりまで、休むことなく、続く解説。
「はい、みーぎ、左、回ってチョン。かついで、かついで…」
これが延々と続き、その勢いに踊り手の人数もどんどん増えていくっていう。

クライマックスの手前では花火も上がり、会場はますますエキサイティング!!

今日も動画にまとめたので、よかったらご覧ください。盆踊りの常識を覆す弾けっぷりです

第69回み霊祭り

最後には町内会やら、裏方の人に拍手するんですが、もう完全にライブのそれでした(笑)

一応お寺らしくこんなシーンもありましたけど…

第69回み霊祭り2

皆様、よろしければ来年はぜひ鶴見にお越しくださいね。総持寺の「み霊祭り」は曜日に関係なく、毎年7月17・18・19日です。











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鱗粉を落とすオオスカシバ

2015-07-19 07:59:50 | 日々のお話


職場で飼育していたオオスカシバ2号。
1号に続き、昨晩無事羽化に成功しました!!!

そんなわけで、本日は蛾やその幼虫の写真がこれでもかというくらい登場します。

これまでの経緯はこちらの記事でご確認ください
オオスカシバ2号が羽化するまで

さて、昨日の夕方。時間は17:30を過ぎた頃。ちょうどそのとき、窓辺の机でPCをいじっていました。すると、かたかたと小さな音。

小さな音だったために、最初は聞き流していたのですが、何回か聞こえてきたのでふと目をやると…

あわわわわ…

すでに羽化が始まり、皮を脱いだ成虫が割り箸を登りつめ、飼育ケース(ペットボトル)の天井のネットにつかまって羽を乾かそうとしているところでした!!



そのままでは観察がしにくいため、そっとネットを外し、見やすい位置に設置。

それではオオスカシバの羽が伸びていく様子をご覧ください!!

17:38

17:40

17:42

17:44

羽が伸び切るとしばらくはこの姿勢で、じっとしているようです。横から見ると黒い翅脈がとても綺麗です。



そして、もちろん白灰色の鱗粉で覆われています。



時々、口吻をわずかにもぞもぞさせたり、喉のあたりを、動かしています。



羽の角度を変えました。

18:06

ここで、ライトがあったことを思い出し、撮影のために配置を変えることにしました。



鱗粉を観察するために、下に黒い紙も敷いてみました。



ごそごそ動かされたり、光を当てられたり(さすがに直接は当たらないようにしたけれど)…。オオスカシバにとってはとんだ災難です(^^;;

ここからは、いつ鱗粉を落とすのか時間との長い戦い。微動だにしないオオスカシバですが、次第に羽の輝きが増してきたような…



羽が乾いてきたということなんでしょうか…。心なしか体もふさふさしてきた気がします。



お尻(腹の)先のあたりがひくひくと動いています。オオスカシバは飛ぶときにお尻の先の黒い毛の束を膨らませるので、いろいよ鱗粉を落とすのかもしれません。

そして、それからおよそ30分ほど。
ついにオオスカシバは羽を震わせ、鱗粉を落とし始めました。その直前、お尻から蛹便と呼ばれる白い液体を勢い良く噴出。

羽の振動はとても細かく高速なため、羽ばたきというよりも「震え」と表現した方がぴったりです。その間、鱗粉が激しく落ちるということもありませんでしたが、ちらほらと鱗粉が宙を待っている様子は見られました。そして、ふわっと飛び立つと同時に鱗粉が舞い散り、そのキラキラと光る空中に緑色の体が消えました。



今日は動画があります!!
初めてYouTubeに投稿しました!

初っ端勢い良く蛹便を放つ衝撃シーン(笑)
その後は羽を振動させていますが、よく見ないと分からないくらいです。画面が大きければ、わずかに飛び散る鱗粉が見えると思います。そして、ラストでオオスカシバが飛び立ったあと、舞い散る鱗粉がご覧いただけると思います。

オオスカシバ旅立つ

撮影を終え、時計を確認すると、19:55になっていました。羽化が始まっておよそ2時間。こんなに長時間、しかも集中して虫と向かい合ったのは初めてです。

その後のオオスカシバ↓



ちょっと高い位置で、うまく撮影できず…。

それから、黒い紙の鱗粉は小さ過ぎてわかりません。それにほとんど舞い散ったようです。



一応保存したので、職場の顕微鏡でみてみようと思います。

そして、飼育ケースに残された蛹便付きのティッシュと脱皮殻。



蛹便というのは、羽化する際に排出する老廃物のことだそうで、チョウやガの仲間の一部にそうした習性が確認されているとのこと。



オオスカシバの成長は、本当に変化が大きく見応えがありました。最後に見せてくれた鱗粉が舞い散る幻想的なシーン。ずいぶん無理させちゃったけど、本当にありがとう!!元気でその生を全うしてください。やっぱり生き物ってすごいです!!!







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オオスカシバ2号が羽化するまで

2015-07-19 07:57:46 | 日々のお話


職場で飼育していたオオスカシバ2号。
1号に続き、昨晩無事羽化に成功しました!!!

そんなわけで、本日は蛾やその幼虫の写真がこれでもかというくらい登場します。

まずはおさらい

<オオスカシバとは>
スズメガの仲間で羽が透けて見えることから「透かし羽(スカシバ)」の名を持ちます。この仲間としては珍しく昼行性。透明な羽を羽ばたかせ、ホバリングしながら長い口吻で花の蜜を吸う姿はハチと間違えられることもあります。



黒い翅脈の目立つ透明な羽がトレードマークでもあるオオスカシバですが、なんと羽化直後にはその羽は白灰色の鱗粉で覆われています。そして、高速で羽を震わせることで、その鱗粉を全て落として飛び立つのです。

そんなオオスカシバの幼虫を飼育し始めたのが6/15



クチナシの葉をもりもり食べてあっという間に終齢幼虫に!



そして蛹化直前には体が茶色に変色。その後、土に潜って蛹になります。



1号が蛹化したのが6/22、2号が蛹化したのがそのおよそ1週間後でした。

そして、先週1号が羽化。ずっと見たかった鱗粉付きの羽を見ることはできましたが、その鱗粉を落とすところまでは見られませんでした。
→オオスカシバ羽化

そこで、2号の羽化は見逃すまいと家に持ち帰って観察を続けることにしました。

飼育ケースが大きくて持ち帰りにくかったのと、蛹の様子が見たいという欲求から、ご本人には申し訳ないと思いつつ、蛹を掘り起こして家に持ち帰りました。

蛹の様子がこちらです↓



土から掘り出し、ティッシュの間に置くと、あっという間にもぞもぞと体を動かし見えなくなりました。

蛹も動きます!!!
自分で掘り起こしたくせに失礼ですが、なんとも気持ち悪かったですΣ(゜д゜lll)

こんな強引なことをして、死んでしまったのではないかという不安を抱えながらも観察を続けました。



そして、昨日、ついに羽化を目撃することに!!2時間にわたる羽化の様子は次の記事へ続きます。
鱗粉を落とすオオスカシバ

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