職場で飼育していたオオスカシバ2号。
1号に続き、昨晩無事羽化に成功しました!!!
そんなわけで、本日は蛾やその幼虫の写真がこれでもかというくらい登場します。
これまでの経緯はこちらの記事でご確認ください
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オオスカシバ2号が羽化するまで
さて、昨日の夕方。時間は17:30を過ぎた頃。ちょうどそのとき、窓辺の机でPCをいじっていました。すると、かたかたと小さな音。
小さな音だったために、最初は聞き流していたのですが、何回か聞こえてきたのでふと目をやると…
あわわわわ…
すでに羽化が始まり、皮を脱いだ成虫が割り箸を登りつめ、飼育ケース(ペットボトル)の天井のネットにつかまって羽を乾かそうとしているところでした!!
そのままでは観察がしにくいため、そっとネットを外し、見やすい位置に設置。
それではオオスカシバの羽が伸びていく様子をご覧ください!!
17:38
17:40
17:42
17:44
羽が伸び切るとしばらくはこの姿勢で、じっとしているようです。横から見ると黒い翅脈がとても綺麗です。
そして、もちろん白灰色の鱗粉で覆われています。
時々、口吻をわずかにもぞもぞさせたり、喉のあたりを、動かしています。
羽の角度を変えました。
18:06
ここで、ライトがあったことを思い出し、撮影のために配置を変えることにしました。
鱗粉を観察するために、下に黒い紙も敷いてみました。
ごそごそ動かされたり、光を当てられたり(さすがに直接は当たらないようにしたけれど)…。オオスカシバにとってはとんだ災難です(^^;;
ここからは、いつ鱗粉を落とすのか時間との長い戦い。微動だにしないオオスカシバですが、次第に羽の輝きが増してきたような…
羽が乾いてきたということなんでしょうか…。心なしか体もふさふさしてきた気がします。
お尻(腹の)先のあたりがひくひくと動いています。オオスカシバは飛ぶときにお尻の先の黒い毛の束を膨らませるので、いろいよ鱗粉を落とすのかもしれません。
そして、それからおよそ30分ほど。
ついにオオスカシバは羽を震わせ、鱗粉を落とし始めました。その直前、お尻から蛹便と呼ばれる白い液体を勢い良く噴出。
羽の振動はとても細かく高速なため、羽ばたきというよりも「震え」と表現した方がぴったりです。その間、鱗粉が激しく落ちるということもありませんでしたが、ちらほらと鱗粉が宙を待っている様子は見られました。そして、ふわっと飛び立つと同時に鱗粉が舞い散り、そのキラキラと光る空中に緑色の体が消えました。
今日は動画があります!!
初めてYouTubeに投稿しました!
初っ端勢い良く蛹便を放つ衝撃シーン(笑)
その後は羽を振動させていますが、よく見ないと分からないくらいです。画面が大きければ、わずかに飛び散る鱗粉が見えると思います。そして、ラストでオオスカシバが飛び立ったあと、舞い散る鱗粉がご覧いただけると思います。
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オオスカシバ旅立つ
撮影を終え、時計を確認すると、19:55になっていました。羽化が始まっておよそ2時間。こんなに長時間、しかも集中して虫と向かい合ったのは初めてです。
その後のオオスカシバ↓
ちょっと高い位置で、うまく撮影できず…。
それから、黒い紙の鱗粉は小さ過ぎてわかりません。それにほとんど舞い散ったようです。
一応保存したので、職場の顕微鏡でみてみようと思います。
そして、飼育ケースに残された蛹便付きのティッシュと脱皮殻。
蛹便というのは、羽化する際に排出する老廃物のことだそうで、チョウやガの仲間の一部にそうした習性が確認されているとのこと。
オオスカシバの成長は、本当に変化が大きく見応えがありました。最後に見せてくれた鱗粉が舞い散る幻想的なシーン。ずいぶん無理させちゃったけど、本当にありがとう!!元気でその生を全うしてください。やっぱり生き物ってすごいです!!!
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