きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

鏡の中へ

2009年05月17日 | 韓国
Mirror鏡の中(原題:거울 속으로 ) 2003年 
監督:キム・ソンホ
出演:ユ・ジテ、キム・ミョンミン



オープン準備中のデパートを舞台に奇怪な連続殺人事件が起きる
デパートの保安室長のウ・ヨンミン(ユ・ジテ)は刑事時代に鏡に映った犯人を誤認して同僚を失った過去を持つ
ヨンミンは鏡の前で起きたこれらの殺人事件が非現実的で奇異な死の形態であることから、人の犯行でないということを直感する
事件の担当刑事になったハ・ヒョンス(キム・ミョンミン)
ヨンミンのミスで亡くなった同僚は彼の親友だった

ともかく私はホラーっていうジャンルは観たことないんです
ジェイソンみたいにひたすら襲ってくるのは疲れるだけでシロ~~
貞子みたいにぞわ~って怖がらせるのもアンドェ~~
でも「鏡の中へ」はそういうのとちょっと違う
怖さもほどほどでそして、あらら(笑)てとこもたくさんあったけど
でも面白かった

最初にこの予告編を観た時に怖いっ!!て思いました
鏡の中の自分が意思をもって違う動きをしたら、、、
怖すぎるでしょ!

</object>

鏡の中の誰かが(幽霊だよね)が殺人するわけですからホラーなんだけど途中でサスペンス物に変わってきた
犯人がいて謎解きみたいになってくるから

でも最後はやっぱり幽霊が怨念を晴らして、怨念を晴らすシーンはすごい無理やり感(笑)
おどろおどろしい死に方をするのでホラーなのに笑ってしまった

なんといってもタイトルが「鏡の中へ」ですから
鏡が重要なキーワードで、それがこの映画の面白さよね

「精神的ショックによる自己嫌悪が精神を分離し鏡の中と外の世界を作る」

人格を分裂させた人は現実の世界と鏡の中の世界のふたつの人格を持つのでしょうか
同僚を自分のミスで死なせたことで苦しんでいたヨンミンは、チェ部長を撃つときに弱さを克服して自分の片方の人格も殺したのね
それは鏡の外の自分だったのかな
そのあたりの恐怖心がもっと深く描かれるとムチャクチャ怖い映画になったかもしれない
楳図かずおの世界だわ☆☆
幽霊や怨念の怖さより鏡が怖いほうがもっと強烈よね
だって周りに鏡はたくさんあるから
ラストは鏡の中の人間になってしまったヨンミン
ハングルが逆になった世界を見たときにちょっと驚きました

主人公は脚本では中年に近い歳の設定だったらしいですが
監督さんが日本に留学しているジテさんに依頼して決まったそうです
当時はミョンミンさんはそれほどメジャーな俳優さんではなかったですけど「鳥肌」をみていい演技をしていたからキャスティングしたと言ってました
刑事役のミョンミンさんカッコよかった
(でも今のミョンミンさんの存在感に比べると控えめだわ、笑)

シネマコリア キム・ソンホ監督インタビュー


それから、これはあくまでルピ的楽しみ方なわけですが
ヒョンス刑事が煙草を吸うシーンが何度かあるんですけどね
ミョンミンさんが綺麗な指で煙草を持つわけです
それがすごい先っちょの方で煙草を持って吸うのです
萌え
ファンはそんなところを密かに楽しみつつ映画観るよね(なははー)