きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

恋の罪

2011年12月20日 | 日本
恋の罪  2011年
監督:園子温
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵

恋の罪

面白かったけど
わかったかわからなかったかと言われたら
わかんなかった
わかりにくいわ~(笑)

とりあえず三人の女優の潔い脱ぎっぷりは素晴らしい
かっちょいい
でもいきなりの水野美紀のフルヌード&ヘアヌードの意味はあるのかしらねぇ

あれだけヘア見てセックス見て
死体もマネキンと接合されて
エロもグロもあるけど
何故か意外とエロくないしグロもない(と感じる私がヘン?)

売れっ子小説家の妻いずみは夫に従順に生きている
彼女が男性の支配から解き放たれていく過程はキム・ギドク監督の「悪い男」を思い出すかな
全裸で「ソーセージはいりませんか?」は笑える
神楽坂恵は「冷たい熱帯魚」にも出てたらしいけど、園監督との信頼関係が強いんでしょうね
ここまでやれるって凄いわ
そんなに演技的に上手いとは感じなかったけど体当たり演技は圧巻でした

大学のエリート助教授美津子
「わたしのとこまで、キッチリ堕ちてこい!」と叫ぶ美津子
彼女が思いっきりわからなかった
「言葉は肉体を持つ」
「愛のないセックスなら金を貰え」
なかなか名言を吐いてはいるんですけどね
城(しろ)に行きつかない自分がグルグル彷徨っているのは父への愛と業なのね
それはわかるんだけど
ただの色に狂った女性にしか見えない
冨樫真、狂って怖いくらいに頑張って演じました(←偉い)

彼女たちは全裸になって頑張ったわけですが
でも結局のところ一番インパクトが強かったのが美津子のお母さんだった
最後にちょこちょこって出てきただけなのにすごい存在感
「下品ですから」
いきついた果ては母に殺され、おぞましい部分を切り取られ
これが一番怖い~~~~~

満たされぬ欲望の果てに解放されて堕ちていったいずみと
堕ちたあげくに消えて行った美津子
それに対して主役かと思ったけどそうでもなかった刑事の和子は
まだ彷徨い中ってことなんですかね
最後のゴミだしのシーンがそれを表してる

これは女の閉塞感の話?
ポスターには「ようこそ、愛の地獄へ」と書いてあるけど
これは愛の地獄なのか?
おんなを何十年もやってるからたいていのことはわかるつもりなんだけど
なんかねぇ、、終わった後思わず苦笑するような映画でした



ある大雨の日、ラブホテル街にぽつんと建っているアパートで女性の死体が発見される。その事件を追う刑事の和子(水野美紀)は幸せな家庭を持ちながらもずるずると愛人との関係を続けていた。彼女は捜査を進めるうちに、大学のエリート助教授美津子(冨樫真)や、売れっ子小説家の妻いずみ(神楽坂恵)の秘密を知ることになる。