きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

歩いても 歩いても

2013年04月10日 | 日本
人生はいつもちょっとだけ間に合わない

いい映画だった
しみじみいい映画

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歩いてもー歩いてもー

あ、そうか
これはブルーライトヨコハマの歌詞から来てるんだね~

特別な事件が起きるわけじゃない
長男の法事に集まった家族から見える今の暮らし、過去の出来事

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町医者だった夫(原田芳雄)は、仕事をリタイヤした後も厳格で気難し屋
父親とそりの合わない次男(阿部寛)は、実は父親と性格がそっくりなんですよね

母親(樹木希林)は昔、夫の浮気現場で聴いた「ブルーライトヨコハマ」のレコードを
思い出の曲と言って家族みんなに聴かせる
このお母さんの描き方が秀逸なんですよね(さすがの樹木希林さん)

嫁に対してチクッと痛いことを言うし
長男は溺れた子を助けで亡くなったんだけど
助けられた子(今はもう大人)にまた来年の命日に尋ねてきてねと声をかける
家族はもう15年過ぎたんだし彼も辛そうだからいいんじゃないと言うんだけど
母は許してないんだよね
息子がなくなった理由だから

ヒラヒラと飛んできた黄色い蝶を見て長男だと言う

次男と再婚したばかりの妻ゆかり(夏川結衣)は再婚で子持ち
離婚なら恨み合って別れるからいいけど死に別れはいい思い出ばかりだからダメだという母

連れ子の男の子は難しそうな子だなって思ったんだけど
将来ピアノの調律師になりたいと言うのは亡くなったお父さんの職業だったんだね
気難しいおじいちゃんと話をして第二希望をお医者さんにするあたり、素直ないい子なんだ
死んでしまった兎に涙する同級生を理解できなくて笑ってしまうような子だったけど
黄色い蝶を息子だと言って追いかける祖母を見て何かを感じる

樹木希林と夏川結衣が、どこにでもいる平凡なお母さん(妻)なんだけど
女の強さとか強かさを感じた
YOUの娘としてのちゃっかりさも面白かった

どうしてもそりの合わない不器用な父と息子は
一緒にマリノスのサッカー観戦をしようと約束するんだけど
結局叶わなかった

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数年後家族は両親の墓参りにくる
家族が増えていて4人家族なっていた
お父さんは娘に黄色い蝶の話をする

家族としての暮し、親や子への想い、記憶
さりげなく交わす言葉の一つ一つは消えずにその人の中に積み重なっていく

誰もが自分の人生や家族に置き換えて
そして切なくなる
絶対にお薦めしたい映画でした




歩いても歩いても  2008年  ☆☆☆☆☆
監督:是枝裕和
出演:阿部寛、夏川結衣、樹木希林、原田芳雄、YOU

ある夏の終わり。横山良多(阿部寛)は、再婚したばかりの妻ゆかり(夏川結衣)、ゆかりの連れ子のあつし(田中祥平)とともに電車で実家に向かっていた。今日は15年前に亡くなった横山家の長男、純平の命日だった。だが、失業中の良多は気が重い。実家に着いて仏壇に手を合わせた後、良多は母のとし子(樹木希林)、引退した開業医の父・恭平(原田芳雄)、姉のちなみ(YOU)らと食卓を囲み、純平の思い出に花を咲かせる。



ジャージの二人

2013年04月10日 | 日本
宛先 父
件名 和小は
本文 かのうしょう、です

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脱力系コメディ
コメディかどうかはわからないけど
脱力系であることはまちがいない

ジャージ
トマト
携帯の電波
イノシシ
アイスクリーム 
プリクラ
ビデオレンタル

キーワードアイテムとして登場するけど
ストーリに絡む重要アイテムって訳ではありません

「ワケあり父子の何もしない夏休み。」

何故ワケありかと言うと
父は何回目かの結婚生活の危機を迎えているから
息子は、奥さんが若い男に恋してるから

その若い男に恋してる奥さんが軽井沢に尋ねてきて
持参のジャージを着て「ジャージの三人」になりますが
特に意味はなさそうです

その後、妹が訪ねてきて(母親の違う妹)
やはりャージの三人となりますが
これも特に意味はなさそうです
父は友達のいない娘は学校でいじめられているのではないかと心配します

美しい自然の風景の中に立つごく普通のちょい古い家
都会は今日も暑くなりそうだという天気予報を耳にすると思わずガッツポーズの出る暮し
トマトが豊富にあります

近所の遠山さん(大楠道代)が時々訪問してきて物語のアクセントになってますが
これも特に意味はなさそうです
岡田さん(ダンカン)も遊びにきてました

もし、私が今何かにとても疲れていて
忙しくて
精神的にも辛くて
のんびりと暮らしたいと熱望する人であったのなら
ジャージを来た二人の父子のゆったりとした暮らしは
この上ない癒しとなったのかもしれない、、と思ったのでした




ジャージの二人  2008年
監督:中村義洋
出演:堺雅人、鮎川誠、水野美紀

会社を辞めたばかりの32歳の息子(堺雅人)は、54歳のグラビアカメラマンの父(鮎川誠)に誘われ、北軽井沢の別荘に向かう。父の飼うシベリアンハスキーのミロも一緒。別荘というと聞こえはいいが、実態は虫が出る上に、携帯の電波も入らない山奥の山荘だった。二人はそこで、古着のジャージを着て何もしない時間を満喫する。父はひたすらTVゲームで麻雀をし、息子は小説を書こうと持参した原稿用紙に一文字も書けずにいる。息子に浮気をしている妻(水野美紀)から電話が入ったり、隣の遠山(大楠道代)や父の友人岡田(ダンカン)が入れ替わり立ち代わり訪ねては去ってゆく。そんな緩い毎日が過ぎていく。