きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

2014年02月01日 | 韓国
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ニノの「プラチナデータ」とほぼ同時に制作のニュースを知って、
両方ともDNAやゲノム情報の話で共通してて偶然だなぁって
楽しみに待ってたんですよね。
プラデは昨年に公開されたので、どうなってるのかずっと気になってたんです。
当初は「無名人」というタイトルでした。

ツイ情報で感想をチェックすると概ね好評のようで、
ともかく西島さんがかっこよかった!!!という意見が多かったので、
主役がグイグイひっぱっていく作品なのかなと想像してました。

これは、極めて個人的な感想なんですけど、
随所にキム・ソンス監督の前作の「野獣」のかほりが(笑)
カーアクションは野獣の冒頭のシーンを彷彿とさせるもので
あのまま西島さんがサンウでも驚かないかもです。
(つか、西島さん黒くなくてよかった、笑)

人の遺伝子を上書きするという近未来的なテーマなんだけど
映像が昭和的と言うか泥臭い感じもそうだし、
アクションは手を抜かないね。
主演俳優もまたそれに見事にこたえちゃうっていうか、
西島さんの体をはったアクションはともかく素晴らしかったです。

二重の記憶に混乱しながら理由もわからずに追っ手から逃げる前半は
スピード感があって迫力ありました。

最初に奥さんが目の前で亡くなっているのに奥さんから電話がかかってきて、
その声が明らかに真木よう子の声で
私もそこで混乱しましたから(笑)

でも途中でねぇ、
スピードダウンするんですよね。
展開がまどろっこしいっていか
若干複雑で集中できない。

似てるんですよね「野獣」と
全体的には面白いんだけど、
必ず途中で一瞬眠くなる(何回観ても、笑)

二重の記憶の衝撃の真実が明らかになるところがクライマックスなんだけど、
ま、そこがスリリングだったのなら
それはもう超大作といって良いと思います。
誰が悪者か最初からプンプン臭うもんなぁ。

「無名人」ってタイトルが面白いよね。
DNAの上書きなんて話になってくると
自分はいったい誰だって話だもん。
ラストはそれを暗示するような終わり方で
ちょっと面白かった。

良くも悪くもキムソンス監督らしい作風
「美しき野獣」から8年ですよ
心血を注いだ作品であることはしっかりと伝わってきた
映画ってそうやって一本一本大切に作っていくもんだと胸を熱くして観終ったのでした



ゲノムハザード ある天才科学者の5日間  2014年
監督:キム・ソンス
出演:西島秀俊、キム・ヒョジン、真木よう子、中村ゆり、伊武雅刀

ある日、石神(西島秀俊)は自宅で殺害された妻を見つけてわれを失うが、いきなり鳴り出した電話の音で現実に引き戻される。電話に出ると通話の相手は死んだはずの妻で、彼は混乱したまま警察を装った男たちに追われることに。そんな彼に正体不明の女性記者(キム・ヒョジン)や、彼の妻をかたる謎の女性(真木よう子)が近づいてきた。


東京家族

2014年02月01日 | 日本
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山田洋次監督が小津安二郎監督に捧げるオマージュ作品
「東京物語」は観たことはなくてもあまりに有名なの大まかなあらすじは知っている
だから、この先どういう展開になるのかは想像がつきながら観ていたんだけど
146分という長い上映時間でありながら最後まで集中して楽しめました

家族の話は時代を超えて本質は変わらないんですね
普遍的な物語

「東京物語」は戦争で夫を失くしたお嫁さんのエピソードだったけど
「東京家族」は東日本大震災の後の話
妻夫木くんと彼女の青井優ちゃんはボランティア活動で知り合ったという設定だった

好きな仕事はしているけれど収入が安定しない一番心配な末っ子の男の子
どんな暮らしをしているか心配だったけど
結婚したいと彼女を紹介された日の夜の母と息子の会話がとてもよかった

「被災地のボランティアでひと目惚れして、誰かに取られちゃうんじゃないかとアタックした」
「お母さんはお見合いでしょ、どうしてお父さんと結婚したの?」

「みんなが言うからなんとなく、、実はお父さんええ男だったんよ」
「母さんの好みのタイプだったんだね」

黒髪がさらっと落ちる瞬間にドキッとしたり
顔が好みのタイプだったから
そんな一瞬のトキメキから始まって出会い
家族が形成されていく
そんなもの
人間ってなんて微笑ましいんだろって思う

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長男の医者の奥さんの(夏川結衣)の良いお嫁さんで
小姑(旦那の妹)とも仲よくやってるけど
嫁としての責任を果たす感じ(でしゃばったことはしない)とか
長女(中嶋朋子)の髪結い亭主な家族の感じとか
あぁ、いるよなぁ、、って思いながら観てました

綿々と続いていく家族の話

長年連れ添った妻を亡くしたお父さんが
「母さん死んだぞ」と言う場面は胸がつまりました
悲しみの大きさをぐっと飲み込んで何も言わずに淡々と過ごす姿が印象的で
足の爪を切る場面が心に残りました

このあと「東京物語」を観たんだけど
設定は一部違うけれど、細かい台詞のひとつひとつまでしっかりリメイクされてて驚いた
普遍的なテーマではあるけれど
50年以上の年月を経て平成の今の時代でも胸に迫る作品で
改めて山田洋次監督に敬意を表したい気持ちになりました



東京家族  2012年  ☆☆☆☆☆
監督:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻木聡、蒼井優

瀬戸内海の小さな島で生活している夫婦、平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)。東京にやって来た彼らは、個人病院を開く長男・幸一(西村雅彦)、美容院を営む長女・滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次(妻夫木聡)との再会を果たす。しかし、仕事を抱えて忙しい日々を送る彼らは両親の面倒を見られず、二人をホテルに宿泊させようとする。そんな状況に寂しさを覚えた周吉は、やめていた酒を飲んで騒動を起こしてしまう。一方のとみこは、何かと心配していた昌次の住まいを訪ね、そこで恋人の間宮紀子(蒼井優)を紹介される。


東京物語

2014年02月01日 | 日本
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「東京家族」は山田洋次監督が小津安二郎監督に捧げるオマージュ作品ということなので
二つの作品を観比べてみたくて「東京物語」を観ました(←タイトルの微妙な違いがややこしい)
昨年、イギリスの映画雑誌で映画監督が選ぶベスト1に選出されたというニュースも聞いていたので、ぜひ一度観たいと思ってたんですよね

「東京家族」はまさにリメイクだったんですね
設定は一部違うけれど
細かな台詞までもがそっくりそのままで驚きました
戦後間もなくのこの時代の物語を
そのまま平成の物語として完成されてたことに対して
改めて平成版の「東京家族」に敬意を表したい気持ちになりました

1953年、敗戦から8年が過ぎた頃の話
私はもう少し後に生まれていて
遥か昔に戦争が終わったような気持ちでいるけれど
そうじゃないんだなと時代の流れを実感した

原節子が戦死した次男の嫁として登場していて
彼女の存在が中心になって話が展開する
静かな口調で交わされる今はもうあまり聞かれない日本語の使い方が
とても新鮮で心地よかった

蒼井優が形見の時計を渡されたときに
本当は来なければ良かったと思ったんですと言って
「あんたは正直でいい人だ」とお父さんに言われて泣いた場面が妙に気になったんだけど
未亡人となった原節子が
亡くなった夫の事をもう忘れる日もあるんです、、といって泣く場面を観て納得しました
このリメイクだったのね

お母さんに息子のことは忘れていい人を見つけて結婚しなさいと言われて
本心を言わずに良い嫁を演じてしまったことを恥じながら
独り身のまま時を過ごしていく不安を告白するという場面は
平凡な日常を描きながら決して平凡に何もなく暮しているわけではない私たちの日常と同じで、まさに人の暮らしを描いている作品だと感じました

どこにでもある平凡な普通の人たちの話
いつの時代で描かれてもかわらない普遍的な家族の話
綿々と続いていく家族の話

世界中の誰もが共感する永遠のテーマなんですねぇ

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2013年、英国映画協会(BFI)発行の映画雑誌「Sight&Sound」が発表した「映画監督が選ぶベスト映画」で小津安二郎監督の映画『東京物語』(1953年)が1位に選ばれた。
同時に発表された「批評家が選ぶベスト映画」でも、同作は3位に選出されている。
BFIは1933年に設立された世界最古の映画協会。1952年から10年に1度、「映画監督が選ぶベスト映画」「批評家が選ぶベスト映画」を発表しており、昨年は「批評家が選ぶベスト映画」に846人が、「映画監督が選ぶベスト映画」に358人が参加した。

☆映画監督が選ぶベスト映画
1位『東京物語』 小津安二郎監督
2位『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック監督
2位『市民ケーン』 オーソン・ウェルズ監督
4位『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ監督
5位『タクシードライバー』 マーティン・スコセッシ監督
6位『地獄の黙示録』 フランシス・フォード・コッポラ監督
7位『ゴッドファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ監督
7位『めまい』 アルフレッド・ヒッチコック監督
9位『鏡』 アンドレイ・タルコフスキー監督
10位『自転車泥棒』 ヴィットリオ・デ・シーカ監督

☆批評家が選ぶベスト映画
1位『めまい』 アルフレッド・ヒッチコック監督
2位『市民ケーン』 オーソン・ウェルズ監督
3位『東京物語』 小津安二郎監督
4位『ゲームの規則』 ジャン・ルノワール監督
5位『サンライズ』F・W・ムルナウ監督
6位『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック監督
7位『捜索者』 ジョン・フォード監督
8位『これがロシアだ』 ジガ・ヴェルトフ監督
9位『裁かるゝジャンヌ』 カール・テオドール・ドライエル監督
10位『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ監督



東京物語  1953年11月3日公開  ☆☆☆☆☆
監督:小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、三宅邦子、山村聡

尾道に暮らす周吉とその妻のとみが東京に出掛ける。東京に暮らす子供たちの家を久方振りに訪ねるのだ。しかし、長男の幸一も長女の志げも毎日仕事が忙しくて両親をかまってやれない。寂しい思いをする2人を慰めたのが、戦死した次男の妻の紀子だった。紀子はわざわざ仕事を休んで、2人を東京名所の観光に連れて行く。周吉ととみは、子供たちからはあまり温かく接してもらえなかったがそれでも満足した表情を見せて尾道へ帰った。ところが、両親が帰郷して数日もしないうちに、とみが危篤状態であるとの電報が子供たちの元に届いた