きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

百円の恋

2015年01月06日 | 日本


12/22 テアトル新宿で鑑賞。
事前情報ゼロ、安藤サクラと新井さんが出ることだけ知ってて楽しみに観に行きました。
2人に対する信頼感絶大です(笑)

クライマックスには前のめりになって涙しながら観ました。
女ロッキーの映画だったとわ、エイドリアン!!!!
やっぱ安藤サクラっていい役者だわ。
泥くさく演じたいって、役者は綺麗なところで演じてちゃダメよね。
新井さんもカッコよくて色っぽかった。

テアトル新宿って単館の映画館だけど、「百円の恋」の上映が始まってから
たぶんほぼ「百円の恋」しか上映してない(今はラスト上映が違うみたいだけど)、
作品に対する熱が感じられて好感が持てる。
「そこのみにて光輝く」を観たのもここで、その時迷って止めたんだけど、
今回は迷わずTCGメンバーズカード作っちゃいました。
1000円で鑑賞できたし、無料チケットも1枚もらえて得した気分です。

20150104-1.jpg

一子がボクシングの試合を目指して頑張り始める後半もいいんだけど、
私は前半のダメな人ばかり出てくるグダグダな人生を見せられるところがかなり好き。

おしゃべりすべてが腹立つコンビニ店員のオッサンに処女を奪われるなんて
最低だわ。最低!最低過ぎて涙も出ない。
あのオッサンと一緒の空気を吸うのも嫌。←
それほどの嫌悪感を抱かせる上手い役者さんってことね。

廃棄商品を毎日取りに来るおばちゃんもイカレテルけど、
どうせ捨てる商品をおばちゃんに渡したくなくてロッカーに隠して鍵をかける店長も
人生に疲れすぎて悲しくなる。
おばちゃんが刃物を持って押しかけてきたときの「マジっすか」は館内で笑いが起きました。
狩野(新井浩文)の人生決めきれない情けない感じもよかった。

見どころはなんていっても一子の変貌ぶり。
30才過ぎてるのにニートでゲーム三昧。
だらけきった体にはだらけきった精神が宿る。
なにをやっても上手くいかない人生が嫌になったんだろうね、そりゃそうだよね。

ボクシングに惹かれたのは、さっきまで殴り合ってた二人が
試合終了と同時に抱き合って健闘をたたえ合うのがかっこよかったから。
わかりやすいって大事よね。
ボクシングに熱中する彼女が、どんどんシェイプアップされていく様が気持ちよかった。
クライマックスの試合で、殴られた彼女の顔が変形していくところなんてリアリティがあってドキドキしました。

一度でいいから勝ちたかったと狩野の前で無防備に泣く一子が可愛かったよね。
可愛い女ってこういうんだよなーって思ったのでした。



百円の恋  2014年  ☆☆☆☆☆
監督: 武正晴
出演:安藤サクラ、新井浩文

32歳の一子(安藤サクラ)は実家でだらしない毎日を過ごしていたが、離婚して実家に戻ってきた妹の二三子といざこざを起こし、一人暮らしをすることに。100円ショップで深夜労働にありつき、相変わらずな日々を送っていたものの、ボクサーの狩野(新井浩文)と恋に落ちる。狩野との幸せな日々はすぐに終わってしまうが、ある日、たまたま始めたボクシングが一子の人生を変える。