きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

リトル・フォレスト 夏・秋  冬・春

2016年02月26日 | 日本


二部作だしさ(映画の続編って好きじゃない)
何にも考えずに取り合えず観たんだけど

癒されまくりました。

リトルフォレスト、、最初、小さな森ねって思ったんだけど、
そっか彼女が住んでるのは岩手県の小森だから、そこからとったタイトルだったのね。

小森という小さな村で米を作り野菜を育て、
季節の食材でジャムを作りソースを作り、
パンを焼いて食べる春夏秋冬の暮らし。

そうやって育ってきたということではあるんだけど、
近所の人に教えてもらいながらひとり農業をするいち子が逞しくて感心しまくりでした。

撮影当時、主演の橋本愛は17才だったんだって。
野良着を着、夏はタンクトップでうっすら汗をかき、作り食べる姿は、
逞しくも色気があって、とても17才には思えない説得力でした。

かつて村を出て、都会で男と同棲して別れたこと。
5年前に母が失踪したこと。
人生を見つめ直しに村に帰ったがまだ先が見えないこと。

ゆっくりと垣間見えるいち子の人生の展開も面白かった。
できればね、ラストは何年かして村に再び帰ったくらいのところで終わってくれた方が、
私的には好きだったかな。
突然現実的になり過ぎた。

スローライフなんてお洒落な言葉を使う気にならない。
かつての日本人はみんなこうやって食べるという営みを繰り返してきたんだと思うと、
尊敬するし、でも自分にはとても出来ないとも思う。

それでも、ほんの少しでもいいから食べるということにゆっくりと向き合いたいと、
そう思える作品でした。







◆リトル・フォレスト 夏・秋  2014年  
◆リトル・フォレスト 冬・春  2015年  

監督:森淳一
出演:橋本愛、三浦貴大、松岡茉優

都会で生活してみたもののなじめなかったいち子(橋本愛)は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。不便ではあるが季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。