上映時間130分
そんなに長いと思わなかったから集中して楽しく観られたってことですかね。
しょっぱなからの戦艦大和が海中に沈む場面。
山崎貴監督お得意のVFXを使ったド迫力の映像で超スペクタクルは流石で、
甲板に血が混じった海水が流れて、たくさんの人が海に落ちていく悲惨さ。
うお~さすがの戦艦大和の話だなぁって思ったんだけど、
終わってみたら、130分、ほとんど菅田くんのお顔を観てた気がするよ。
戦争モノだけど重さはなくエンタメとして楽しめる作品でした。
櫂直(菅田くん)は超天才数学者、なんでも巻き尺で測り数値化して物事を考える人。
部下として戦艦大和計画阻止に奔走すのが海軍少尉・田中正二郎(柄本佑)。
この作品はこのふたりのバディものでもありますね。
最初は櫂くんに不信感を持っていたけれど、仕事を見ているうちに本物であることを認めて信頼していく。
おーそうか!彼が認めたのならば櫂くんは本物の天才数学者だ!と思わせる技が彼にはある、そういうことにしておこう(柄本くんを褒めてます)
日露戦争の栄光のもと保守派が計画する大型戦艦(大和)を造船するか、航空戦こそが戦争の主体と踏んで空母を造船するか、
国の明暗を決める新造計画軍事会議がクライマックスなんですが、
この会議、今まで見たなかの戦争モノの中で、いちばん軽くて胡散臭。
あんな感じで会議が進みますの?
そもそもそこにいるメンツがなんかちょっと笑えません?あえてそういうキャスティングとか(大臣が小林克也さんだよ←)
国民の命がかかってるんですけどーーー!!
天才数学者じゃなくても、誰が考えてもその予算の数字はおかしくないですか?
財閥(企業)と結託して、抱き合わせで受注して予算をやりくりとか、
そういえば新国立競技場の時も当初の予算と全然違う数字が出てきたりとか、、カケイなんたらとか、、
戦争映画というより、現在を風刺する作品なんだろう、、という印象です。
「だからどうした」
本当に本当のこの作品の肝はそのあとにやってくるのであります。
そうきたか、、と、ラストでまとめましたね。
わかりやすく、楽しく観られる作品でした。
アルキメデスの大戦 2019年
監督:山崎貴
出演:菅田将暉、舘ひろし、柄本佑、浜辺美波
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。