きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

2018年02月04日 | 日本



大森立嗣監督の「光」という作品が2017年に同時にあるんですよね、ややこしい。
こちらは河瀬直美監督。
永瀬正敏が主演で、樹木希林がナレーションと聞けば「あん」を思い出して、そりゃ観なくちゃと思いました。

  ⇒⇒「あん」

音声ガイドを製作する仕事をしている美佐子が、作品を作る過程で成長していく話。
言葉を含めて耳から入る情報で映画の世界にはいっていくことの難しさや楽しさを、今まであまり考えたことがなかったので、
作る過程で色んな人が意見を言い合う場面は興味深かったですね。

視覚を失っていくカメラマンとのラブストーリーという宣伝だったけど
恋愛の要素は感じなかった。

映画を作っていく過程のドキュメントっぽい雰囲気は面白かったけど、
ちょっとどこにピントを合わせて良いのかわからない、感情のもってどころが難しかった。

でも、視力を失っていくカメラマンという壮絶な状況はよく伝わってきた。
どう抗っても日に日に闇に包まれていく彼の世界。
愛用のカメラを手放さず、撮り続けたけれど、最後は見えない世界を受け入れる。
永瀬正敏っていい俳優ですよね。

作品中で製作していた映像作品の内容も、
アルツハイマーになった夫が亡くなった妻を追い求めてた。

美佐子の母も、失踪した夫(美佐子の父)を思い続けてた。

何かを失っていくときに、その先にある「光」というものを表現したかったんですかね。

というのは、見終わった後で考えた後付けで、
ちょっとわかりにくかった、、というのが素直な感想です。




光  2017年
監督:河瀬直美
出演:永瀬正敏、水崎綾女

視覚障害者向けに映画の音声ガイドを制作している美佐子(水崎綾女)は、仕事を通じて弱視のカメラマン雅哉(永瀬正敏)と出会う。雅哉の素っ気ない態度にイライラする美佐子だったが、彼が撮影した夕日の写真に衝撃を受ける。やがて雅哉は症状が悪化し視力を失いゆく。


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