きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

夢売るふたり

2012年10月09日 | 日本


これはなかなか面白かった。
何で結婚詐欺するの?とか
そういう疑問はいらないの。
現実に起こりそうもないことが起きるから
映画って楽しいんだから。
でもそうでもないか。
結婚詐欺で男性を何人も手玉にとって保険金を手にした話を聞くからねぇ。

騙す方も、騙される方も、騙させる方も、
みんな一生懸命で可愛くて寂しくて、
みんないいなって思っちゃった。

誰にも頼らずに一人で生きてるから私は幸せだって言ってた、
自分の体を糧にして生きてる女性
(もう年齢的にギリギリなのに)
あそこ、涙出そうになりました。

結婚できないことが嫌なんじゃなくて、
結婚もできない女だと思われることが嫌だって言ってた彼女。
愛した男に貢いで、結果として結婚できたら美談だけど、
そうじゃなかったら詐欺だって話。
一般的にはそれが常識だよなって思うけど、
じゃぁ、愛の純度とか価値ってなんだろって思ったり、
いろんなこと考えるんですよね。

あの夫婦、特に奥さんはいろんな意味で
自分をさらけ出して旦那さんを愛してるよね。
私にはできない、
どっちかというと演じてる奥さんタイプだから(←笑)
大人な映画。
ひとりで観に行って正解だったかも。

松たか子、阿部サダヲのキャスティングが絶妙ですね。
鶴瓶さんや香川さんは前作つながりのご出演なんでしょうけど、
この監督さんが俳優さんたちに愛されて信頼されてるってことが良くわかります。

西川美和監督の作品は監督自身が原作を考えて脚本を書いてるんですよね。
すべてが彼女の分身のような気がして愛おしく感じる作品ばかりです。
ホント面白かった☆

監督と糸井重里さんの対談も興味津々です☆
⇒⇒ ややこしいから すばらしい。



夢売るふたり  2012年  ☆☆☆☆☆
監督:西川美和
出演:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、笑福亭鶴瓶

東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と妻の里子(松たか子)。店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし取ることを考案する。結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始める。

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