覚悟が必要であることは知ってましたからね、そのつもりで臨みました、はい。
摩訶不思議な作品でしたが、ジャンルはホラーかな? でもホラー的な恐怖は感じなかった。
避けられない運命に向かって走る車、天地がひっくりかえって、さあここからですよーって入り口はくらくらしました。
村での最初の洗礼は「姥捨て山」を思い出した。
日本では口減らしの意味があるけど、ここでは輪廻転生という意味なんだね。
いろんな地域でそういう土着信仰(昔話)はあるんだろうなって思う。だからこれは全体としてホラーと感じなかった。
まあでも、何をされるかわからないから不気味ではありました。
親近相姦を避けるために男性を歓迎して、ことが済んだらハイ終わり、ってことなのかな。
ってことはこの村にいる男性はこの村で生まれた人だけ?
それは怖いなー。
家族を失って精神も病んで、恋人も支えになってくれなくて不安ばかりのダニー。
彼氏のあの場面を目撃して泣いていた時に、彼女を取り囲んで村人が一緒に我がことのようにヒーヒーフーって泣いてくれて、笑っちゃったけど彼女にとっては安らいだのかもしれない。
ペニーも両親が火事で死んだけど、村人が家族だったって言ってたから彼にとってもここは安らぎだったはず。
そとから来た人は怖くてたまらないけど、村人視点だとみんな平和な満ち足りた顔してるからね、
ことの善悪とか、何が幸せかとか、わかんなくなる。
アリ・アスター監督は顔を潰すのが好きなんですかね。。。
残酷な場面はあるけれどカラッとしてるんですよね、日本独特の湿気のようなものがないし、人が傷ついても痛みを感じない描写なので、わーって思うけれど、笑える感じもあって独特です。
監督は恋人たちの物語でもあるから、カップルで観てほしいって言ってるんだって、
ラストのダニーの笑顔はなんだったのか、、、
アリ・アスター監督の経験からくる私信みたいなとこあるらしいですよ。
でも私はカップルでは観たくないですわ。
ミッドサマー 2019年
監督:アリ・アスター
出演:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・ブロムグレン
思いがけない事故で家族を亡くした大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、人里離れた土地で90年に1度行われる祝祭に参加するため、恋人や友人ら5人でスウェーデンに行く。太陽が沈まない村では色とりどりの花が咲き誇り、明るく歌い踊る村人たちはとても親切だった。
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