きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

殿、利息でござる!

2017年03月26日 | 日本


磯田道史の『無私の日本人』の一編『穀田屋十三郎』が原作。
この方『武士の家計簿』の作者でもありテレビでよくお見かけしますね。
実話だったんですね、最後に現代の様子が流れたので格別な気持ちになりました。

『予告犯』
『みなさん、さようなら』
『映画怪物くん』
『ちょんまげぷりん』
『ゴールデンスランバー』
『ジャージの二人』
中村義洋監督で観た過去作品の中では『みなさん、さようなら』と『ちょんまげぷりん』が好き。
おーちゃんの『忍びの国』が夏に公開されるのが楽しみで仕方ないです。

タイトルつけたもん勝ち!
貨幣をちょんまげにしたポスター考えた人勝ち!
お殿様に羽生結弦選手をキャスティングした人勝ち!

これでかなり興行的に成功したんじゃないですかね。

かといってギャップで駄目だったというわけでは決してなくて、
逆に素晴らしくて、
イメージより遥かに真面目で、硬派な内容でした。

原作が『無私の日本人』だけあって、
私利私欲を捨て、村を救うために団結する人たちの物語。
日本人の遺伝子にはきっとこういう心意気はきっとまだ残ってるんじゃないかと思うけど、
でもそれは今どこを探したらあるのかって思うし、考えさせられましたね。

前半がちょっとテンポが遅くて眠くなりそうだったけど、
後半は涙ぐむ場面もあって、
親が見せる姿はちゃんと子に受け継がれるんだって件は、
最近そういうの身につまされて仕方ないワタシです。

最後にご登場あらせられた羽生結弦お殿様の
すべて綺麗にかっさらっていくオーラが笑えるくら見事でした。




殿、利息でござる!  2016年
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、寺脇康文、きたろう、千葉雄大

江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打つ。


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