きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

11番目のお母さん

2010年09月23日 | 韓国
最後の約束(原題:열한번째 엄마)  2007年  
監督:キム・ジンソン
出演:キム・ヘス、キム・ヨンチャン、リュ・スンニョン、キム・ジヨン、ファン・ジョンミン

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一般公募のシナリオを読んだキム・ヘスが自ら出演したいと名乗り出た作品
低予算にも関わらず出演したのは脚本に惚れこんで、メッセージ性もあると思ったはず
リュ・スンニョン、キム・ジヨン、ファン・ジョンミン
錚々たる俳優さんたちも、きっと同じような志だったんでは
そういう気持ちからできた映画だと思うとそう思って観ちゃいます
俳優さんたちは文句なしに素晴らしかったです

キム・ヘスはお色気は役柄的に封印してたけど封印しても隠せないわね
可愛くて魅力的で、やっぱり色っぽい~
息子とキンパップを奪い合って食べるシーンなんてとても可愛い
病気の役なので終始力入らない(弱弱しい)感じで
最後は頬がこけてるのがひと目でわかるくらいにかなり痩せてました

隣に住む運転免許の試験に8回も落ちてるプータローで35歳の情けない男がファン・ジョンミンで、そのお母さんがキム・ジヨン
美容院で生計を立ててるんだけど髪をカットするのが家の前で
液剤をどこかで入手してきてパーマもかける(笑)
彼らが住んでいるのが高層ビルのすぐ隣に密集するタルトンネで
ほんとにこの親子がいいんですよね
脇役な存在なんだけど、主役級の人がそういう役でいるっていうのが
この映画の贅沢に楽しめる最大のポイントかも

原題が「11番目のお母さん」
チェスはお母さんと4歳の時に死に別れてるから
ってことは毎年お母さんがかわってたんだね、それこそ季節ごとに
タイトルだけですごいストーリ性があるんだけど
邦題は「最後の約束」
その約束って、自分がいなくなってチェスが父親から殴られたら守ってやってくれって
ペクチュン(ファン・ジョンミン)と交わした約束ってこと?
煙草を吸うシーンとか、煙草をプレゼントしようとするシーンとか
すごくいいのよね

ファン・ジョンミンはやっぱりいいよね~
彼は「甘い人生」で怖いヤクザを演じてド迫力だったけど
こういう情けないダメ男の役は右に出るものがないかもね
  (あまりにリアルなので生理的にダメって言ってた友達がいました、爆)
そーなんだけど
正直なところ、ペクチュンが主役ではないけど単なる脇役でもない立場でわかりにくかった

貧民街で一生懸命生きてるチェスが健気で賢くて
隣に住む親子だって人情あるし
11番目に来たお母さんとやっと心が通いあったのに死んじゃって
間違いなく泣けるストーリよね

でも、こんなに涙もろい私が全然泣けなかったんですよねー
感動しないわけがない!ストーリなのに、そうでもなくて、、
困ったもんです(苦笑)

世界で一番かわいそうだと言い合う二人の親子が
何に対して苦労してるのかわかりにくい

ストーリ的に父親の存在がかなり重要だと思うんだけど
親父がさっぱりわからない(リュ・スンニョンが悪いってわけじゃなく)
病気で弱ってる奥さんを、上物だっていって売ろうとしてませんでした?
ひどい~~
オンマって呼べって息子に強制しておいて「本当のオンマだと思ったのか!」ってわけわかんないし
もしかして奥さんが11人目って、みんな売り飛ばしたりしてたの?(まさかー)
息子のこと殴るけど子育てを放棄してるわけでもないんだよね
ゲームセンターでいつも遊んでるグータラ親父にも見えて、、
大変なことが起きそうって思ったら、いきなり逮捕されちゃって
最後は息子と会って達観したような顔してたけど、、謎過ぎ

嫁を売りとばす極悪非道ぶりがもっと強調されてたら
隣の兄ちゃんがかわいそうなオンマに横恋慕するの理解できたかも

極悪非道な父親から11番目に来たお母さんを守ろうとする話なのか
やっと心通わせたお母さんだったのに、余命いくばくもなくて最後の時間を大切にすごした話なのか
、、あ、、両方か、、、

俳優さんたちがいいんだから、監督さん、もうちょっと感動させてー
っていう感想でした。。。

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4歳の時に母と死別したチェス(キム・ヨンチャン)。以来、父親(リュ・スンニョン)は、次々と新しい母親を連れてくる。ろくでもない母親ばかりだったが、11番目に連れてきた女(キム・ヘス)は最悪だ。子どものご飯もまで横取りし、食べているか寝ているか、チェスは早く出て行ってくれればよいのにと思う。


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