きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

悲しみよりもっと悲しい話

2009年06月26日 | 韓国
悲しみよりもっと悲しい話  
    (原題:슬픔보다 더 슬픈 이야기 ) 2009年
監督:ウォン・テヨン
出演:クォン・サンウ、イ・ボヨン 、イ・ボムス、チョン・ヨエン



90年代に一世を風靡した詩人ウォン・テヨンの映画監督デビュー作
映画の公開より先に出版された小説「悲しみよりさらに悲しい話」を購入したんだけど、当然ながらハングルなので読めてません
辞書を引きつつ挑戦しようと思ったこともあったけど、、やはり無理

今読んでいる「重力ピエロ」日常の会話がすごく素敵なの
「重力ピエロ」は難しいと言われてたけど映画化されて、映画はまだ見てないんですけど評判いいですよね
「悲しみよりもっと悲しい話」も、本は読んでないから断言できないけど原作の雰囲気を描けてそうな気がした



どこか釈然としない、でもそんな愛もあるんだと納得する
それが観終わった直後の感想です

いい映画かどうかじゃなくて
好きか嫌いか、、そういう映画だろうと思ってました

自分の余命が短いことを知ったKはクリムがよい男と結婚することを願い
すべてを知ったクリムは何も言わずにそれを受け入れる
そしてKの後を追う
「私の愛する人が死んでいくのに、、」

結果として、コケにされたかたちの歯科医役をイ・ボムスが静かに演じてて
彼はすべてを受け入れてたってこと?
女流写真家役のチョン・ヨエンも芸術家らしい敏感な女性としての存在感があった

ありえないくらい陳腐な愛の物語でもあるわけで
不思議な映画(笑)

前半が好き
ケイとクリムの日常生活や会話の雰囲気が素敵でさすが詩人監督作品
サンウの抑えた演技が良かった
ケイは自分の余生が短いことを早い段階で知っていて
痛みや悲しみに耐えながらクリムと暮らしてたわけで
落ち着いた静かな二人の暮らしを見ていたらそれだけで泣けてきて
映画の前半の方が泣けた

クリムのはじけた天衣無縫な感じも可愛かった

ケイとクリムは恋人でもなく家族でもなく兄弟でもなく
お互いがお互いというか、自分自身の存在だったんでしょうね
だから相手がいなくなったら自分も存在しなくなっちゃう

婚約者がいるのに別れさせたり
心はケイとの結婚のつもりでチャ・ジュファン(イ・ボムス)結婚したり
ものすごく利己主義な行動をしたけど
ケイとクリムはふたりでいないとこの世で生きていけないことを
気がついてたけど認識できてなかったのね

あまりの理不尽さにボムスさんが可愛そうになってクリムに腹が立ったもん
そこを見ている側が受け入れられるかどうかよね
前半の雰囲気がずっと続いたらものすごくよかっただろうな


韓国で公開されたときに、カメオ出演が多くてダメって批評があったけど、それはそんなに気にならなかった
イ・スンチョルさんの曲がとてもよくて映画にピッタリだったけど
最後スンチョルさんが歌うシーンで終わるのはどうなんでしょ

ケイとクリムを見ながら静かに終わりたかった



「生まれ変わったら何になりたい?」
「指輪、眼鏡、ベッド、日記帳、、、」
「そんなのつまらないでしょう?」
「君が買えばいい、そうすれば毎日退屈しないだろ?」

こんな会話に、詩人ウォン・テヨンを感じる映画でした



親に捨てられたラジオPDケイ(クォン・サンウ)。交通事故で家族を一時に皆失った作詞家クリム(イ・ボヨン)。同じ日に孤児になった二人はお互いの寂しさを埋めあい家族のように暮らしている。自分の人生に限りがあると知ったケイはクリムに最後のプレゼントを用意する。クリムと結婚して欲しいと願ったチャ・ジュファン(イ・ボムス)には婚約者ジェナ(チョン・ヨエン)がいた。

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