きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

牛の鈴音

2011年11月27日 | 韓国
牛の鈴音(原題:워낭소리)  2009年 
監督:イ・チュンニョル
出演:チェ・ウォンギュン、イ・サムスン、チェ老人の牛

牛の鈴音


慶尚北道奉化郡の田舎の村で暮すお爺さんとお婆さんと老牛の話
当初はアート作品を専門とする7館で公開したところ口コミで広がり、最終的には300万人という驚異的な記録を作った作品
監督さんは自分たちと国を育ててくれた韓国の「父親たち」に感謝する映画を作りたかったそうです

出演交渉は字の読めないお爺さんの代わりに息子さんに説得してもらったけど
お爺さんは映像を撮るということが理解できず写真を撮っているものだと思って止まってしまい、逆にお婆さんは映像だと解って自慢の歌を歌い出してしまい苦労したそうです

6ヶ月以内には終わる予測が牛が生き延びたため撮影は3年に及び
時の経過とともに牛がどんどん痩せていって足元もよろよろになり
それでも毎日働く姿は感動するしかないです

「人は死ぬまで働くんだ、死んだら休めばいい」
お爺さんの言葉は重いです

印象的だったのが婆さんがずっと言ってる小言
いつのまにかそれがまるでBGMのようで、風に揺れる木よりも寡黙なお爺さん(笑)
お婆さんの前では寡黙なのに仲間内では雄弁だったのが可笑しかった

遺影がないと嘆くお婆さんの言葉で、二人して町の写真館に行き写真を撮るんだけど
笑顔でカメラの前に立つお二人が可愛くて微笑ましくて
それは自分自身の姿にも感じられます

これはもう黙って観るしかない映画でした




農家を営む79歳のチェ爺さんには、長年一緒に働いてきた耕作用の牛がいる。牛の寿命は15年というのに、この牛は40年も生きている。しかし最近はそれも限界。獣医は「そろそろ寿命だ」とチェ爺さんに告げる。チェ爺さんはお婆さんと二人暮らしだが、農作業を休む事はない。苦労は絶えず、お婆さんのグチも尽きない。「牛を売って隠居したら」と子供たちは言うがお爺さんは答えない。お爺さんは、このままの生活が一番なのだ。


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