自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

JICA森林研修~歌才ブナ林散策

2015年10月28日 17時22分08秒 | 国際系プログラム
今月は海外からのお客様も目立ちます。
27日(火)には、今月三組目となるJICAの研修の受け入れがありました。

今回は、フィジー、ガボン、エチオピアから
「認証制度やブランド化を通じた森林資源の総合利用による地域振興」
をテーマに日本で研修をうけている4名の方々を歌才ブナ林にご案内いたしました。

   

それぞれ、故郷の国では生活のため、森林は木を切り出す場所、という位置づけにならざるを得ないそうですが、
日本で、観光資源としての役割を果たしている森林の様子を見て、
母国にもちかえりそれぞれの活動にいかしたい、
とおっしゃっていました。

日本では当たり前の様に楽しむことができる紅葉ですが、
国によってはお目にかかれない現象だということに
あらためて気付かされました。

海外の森林の様子も、ぜひみにいきたいですね。

(ちこ)


久しぶりの薪割り

2015年10月07日 20時54分17秒 | 日常生活

黒松内では今週から雪虫も飛び始め、秋も深まり冬が近づいて来たことを感じます。
冬を意識する中で、(本来ならもっと前にやるべきだった)薪割りをしました。



自然学校では事務所の暖房が薪ストーブということもあり、一冬を越えるだけの薪が必要です。
薪は割ってあるものを入手しているのですが、中には薪ストーブに対して大きいものも混じっているため、割る必要があります。
割った断面は湿気ているため、一度すべて適当な大きさに割ってから干すべきなのですが、夏長期中に入手したし夏後半も忙しかったということで‥


さて、私たつみは薪割りが大好きです。
せっかくなのでここで少し、たつみ流 薪割りのポイントを紹介します。


まず、結構意外に思う人もいますが、薪割りに『力』はあまり要りません。
体感的には『コツ』が7、『力』が3くらいでしょうか。
要る力は、斧を持ち上げ、斧自体の重さに勢いを乗せて落とす、この力です。
『斧を上から下へ振り下ろす』のではなく、『斧を勢いに乗せる』といったイメージでやっています。

私は右利きで右手が上、左手を下に柄を持っています。
斧を頭上に持っていく時はほぼ右手のみの力で持っていますが、下ろすときはどちらも同じ力のバランスで。(もしかすると左の方がちょっと強い?)
脇を締めるようにコンパクトに下ろします。
これもまたイメージですが、斧が頭上にある時点では斧の重さを手に感じますが、振る時に重さが手元からスライドし、打撃の瞬間に丁度刃先に重さが乗る、そんな振り方をしています。


そして私が一番重要と考えているポイントは、『どこに刃を落とすか』
同じ薪でもどこから割るかで難易度が全く違いますし、出来上がりの薪も両方キレイ(2つに割ったが片方ザクザクで使えない では困りますよね)、もちろん必要な力も作業速度も段違いです。

・木の繊維に沿って斧の刃を入れる
・基本的に上部(葉の有る方)から下部(根っこの有る方)に向けて割る
・節は避ける

この3点に気をつければ、快適な薪割りになることまちがいなしです。
対象の木を持って、リスがクルミを見つけた時のように、クルクル回しつつチェックしてください。

その他刃を入れる際の細かいコツとしては
・いきなり真ん中を狙うと大変なので、最初は端から削っていくように割る
・振ると思いの外外側にずれて柄をぶつけるので、気持ち手前側を狙う
くらいでしょうか?


最後になりましたが、薪割りは楽しい野外作業ではありますが、危険な作業でもあります。
服装、自身のコンディション、手入れのいった斧など、条件を整えて行ってください。

楽しい薪割りがテーマで、つい長々と書いてしまいました。
この楽しさ、是非いつか、みなさんも体験して欲しいと思います。


(たつみ)