自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

東京よりのお客さま。

2013年05月29日 18時41分43秒 | 来訪者



26日から東京よりいらしていたお二人のお客さまが本日の朝に帰京。
お二人とも黒松内を気に入って、来るのを楽しみにしてくださっていたお客様です。
この時季ならではの山菜採りをして、寿都・黒松内をドライブして、昨日は桜ますの燻製づくりにそば打ち。
  

そして昨夜は以前に自然学校のスタッフをしていて、現在は豊浦に住んでいるまむ・たーぼ一家、
ご近所のSGEさんもご一緒の夕食会。おいしいごはんを囲んで会話も弾みました。

黒松内の空気・自然・人・食を満喫して帰っていったおふたり。
またいらしてくださるのを心待ちにしています。
そしておふたりのように、黒松内を気に入って訪れてくれるひとがたくさんできるといいな。

(ふみぞう)

自然療育活動~オチャノバ~

2013年05月21日 19時35分17秒 | 出前出張ネイチャーワゴン3G
昨日は苫小牧の植苗病院へ自然療育活動に行ってきました。

あいにくの天気だったため、人が集まるか心配でしたが、
カッパをばっちり着用し、8人の方が参加してくださいました。


今回は虫眼鏡を使って林を散策。

「虫眼鏡を覗いたのなんて、何十年ぶりだわー」




ほとんどの方が小学生依頼だったようで、懐かしむように
虫眼鏡を手にとり、木の芽や葉っぱ、コケや樹皮など
色んなところを覗きました。



みんなで一斉に観察をすると、

わーこれきれい!
これすごい!

という声があちらこちらから聞こえてくるため、
どれどれ、といった感じで見に行きたくなります。

適当に選んだところを覗いたとしても、
拡大されるだけで、いつもと違う発見があります。


そして、たくさんの方と一緒に観察すると発見の数が増えます。

「いやぁ、コケにはこんな花みたいなのがくっついていたんですねぇ」
「普段は雨の日は外でないけど、雨の日の自然観察もきれいでいいですねぇ」

いつもと違う刺激や発見のせいか、普段よりも笑顔や会話も多くて驚いたと
スタッフの方より感想を頂きました。


素敵な発見が多かったようで、私たちも嬉しい気持ちになりました。

みなさんも久しぶりに虫眼鏡から覗いてみてはいかがでしょうか?(^^)



(さまりー)



黒松内の春満開

2013年05月15日 00時03分28秒 | 自然
ついに満開となりましたよー!

地面いっぱいのカタクリ!





カタクリに混ざって、エンゴサク、アズマイチゲ、エンレイソウ・・・
春の草花まつり開催中!

さらに興奮したのは・・・

白いカタクリ発見!!!
ここまで白いのは初めてみました~
何万株かにいくつか現れるというカタクリのアルビノです。

見つけると幸せになれるというので、
ジンクスを意外と信じる私は、山村留学生の女の子と一緒に
必死に探し、ようやく見つけました!やったー!
今年こそいい人が現れるかも!?と期待に胸をふくらませている私です。

紫の中に白が混じっているものもありました。

同じ花でも色や形、模様に個性があって、おもしろいですね。

こうして自然を見ていると、みんな違うからこそいいんだと
心から思えるんですけどね・・・
人間の多様性も自然と同じように受け止めることができる
人になりたいと願う今日この頃です。

話は脱線しましたが、
花たちはもう1週間もすれば終わりかと思いますので、
今が一番の見ごろです。
まだ見ていない方はぜひ見に来てくださいね!

ところで、カタクリの花のほとんどが同じ方向を
向いていることに今日気づきました!遅いっ!
光を求める夏のヒマワリと一緒なんですね~。
毎年見ているにも関わらず、自分の観察眼の無さに残念な思いです。。。

ともあれ、山村留学生のYKAと一緒に素敵なひと時を
過ごすことができました!


そして、学校では・・・

ようやくヤマザクラが開花し始めました!

ソメイヨシノはもう1週間くらいでしょうか。


いよいよ、お花見も近いぞー♪



(ふった)

生まれた!

2013年05月13日 19時58分36秒 | 日常生活

今日の黒松内は曇り空。
先週のぽかぽか陽気とはうって変わって、
南からの冷たい風がビュービュー吹いている日でした。

校庭の山桜のつぼみがだいぶ膨らんできましたが、
また縮こまっちゃうのではないかと思うほど寒い日。

まさに三寒四温の時期ですかね。


夕方に降ってきた冷たい小雨にコケッツたちも
ぎゅっとなって避難。



そんな中、室内にいる生き物達は次々と動き出していました。


冬眠から目覚めた亀は、顔を甲羅から出していることが多くなったので、
先日水槽を洗ってあげました。ついでに甲羅も洗ってあげたり♪

相当嫌がっていたので
「おぉ、元気じゃの~」とのんきに思っていたのですが、
なぜかしばらくは餌を食べませんでした。
しかも、顔も半分甲羅に戻していることも。

まだ寝ぼけ状態なのか?
さすがに甲羅を洗うのはまずかったのか?
などと心配していました。


が、今日目撃しました。


「うにょ~~~~ん・・・・・・ぱくっ・・・・がぶがぶ・・・ごっくん」



おぉ!食べているではないか!!
しかも次から次へと!


どうやら完全に冬眠から覚めたようです。
甲羅を洗ったことで、元気がなくなってたわけじゃないことが判明し一安心でした。


そしてお隣の水槽にも動きが。
お隣は校庭のじゃぶじゃぶ池からふったが連れてきたカエルのタマゴさんたちです。

3週間くらいぷか~っと浮いたまま、何の動きもなかったので、
内心「もう死んじゃったのかなぁ・・・」と思っていました。

が、先週

まやPの「あーーーーーーーーー!!!!」

という叫び声に飛んで行くと、
なんとオタマジャクシがピヨピヨと泳いでいるでしゃないか!



オタマジャクシがタマゴから孵る直後を見たことがなかったので、
もうとにかく感動でした。

小さな変化を見つけた瞬間って嬉しいですよね!
やはり毎日の観察って大切だなって改めて思った日でした。




さまりー

春が来た!

2013年05月09日 19時52分24秒 | 日常生活
今日は、暖かく気持ちの良い一日でした。
春の訪れを感じます。

丸山でも木々が芽吹き始めました。

数日前までは一番下の黄緑しかなかったのですが、今日は
山の尾根にそって黄色、薄緑、薄茶色…
塗り絵のように色が広がって行きます。

一番下の黄緑はヤナギ。春の一番初めに芽吹き始めます。
薄緑でとがった形の木はカラマツ。
薄茶色や黄色はおそらくブナ。


とてもいいお天気だったので、カタクリの群生地としてひそかに有名な観音寺に。
ブナセンターの近くのカタクリが、「今日咲かないでいつ咲く!!」
といわんばかりに全開になっていたので、きっと満開に違いない!
といそいそ行ってみました。
すると…



咲いています!



うん、きれいきれい。

…あれ?でも、なんだかさびしい…


なんと、このところのあまりの寒さに、まだ大部分がつぼみの
ままでした。見ごろは今週末頃でしょうか。

夕方帰ってきた山村留学生。
近所のなんでも知っていてなんでもできるしげじいに教えてもらって
夕食の調達がてら山菜取りに行きます。


自然学校の裏のワサビ。


エンゴサクのお花畑。

水色、空色、紫、濃い紫、青紫、赤紫、ピンク…
色見本のような華やかさです。


Spring has come…

(まやP)

”ツクシ”と仲良くなろう

2013年05月08日 19時36分59秒 | 日常生活

今日は朝から快晴!外での活動日和です。

早く外に出たくて、オープンスクールで使用したものの洗濯でさえも、
洗濯機が止まるまでの時間が長く感じてしまいます。

うずうず。

急いで干し、いざ出動!!


今日は研修所前の花壇のお手入れをしました。

しばらく放置してしまっていたため、そこはツクシ畑の様!
まずはツクシ取りからだ。



ちなみにツクシとは胞子茎に袴がついている部分のことを呼ぶが、
私はツクシの後に出てくる緑色の葉もツクシと呼んでいた。

が、実はスギナという名が正しく、ツクシはスギナから出ているもの
ということになると教わった。

そうだったのか。勉強になりました。

ついでにネットで語源も調べて見た。

<ツクシ>
スギナにくっついて出てくる事から、「付く子」、袴の所でついでいる様に見える事から、「継く子」となった説が有力である。
<土筆>
土から出てきた胞子茎は、伸びきる前は先端まで「袴」に覆われており、その形状が「筆」に似ていることから「土筆」という字を当てられるようになったものと考えられる。
→Wikipediaより




スギナは根が強く、残っていると次から次へと生えいてくるらしいので、
スコップを使って土からモリモリ掘り返した。

そして手で引っこ抜く。

スルッと抜けると中々気持ちが良い。
根が深いものは途中でプツっと切れてしまうこともある。


君はこういう形をしていたのね。



ぬ、おぬし、粘土質まで到達してるな!抜けないではないか!
さては粘土と同盟を組んだな!


あらあら、あなたはきれいに出てきてくれたね。


よーし、次は切れないように上手に掘ってやる!


などと考えながら作業をしていると、
意外と楽しいことに気づいた日でした。



注)決して怪しい人ではございません!



(さまりー)




GWオープンスクール最終日「春山登山に行ってみよう!」

2013年05月06日 16時06分37秒 | 子ども向け主催事業
GW最終日のテーマは「春山登山に行ってみよう!」

…だったのですが、朝からあいにくのぐずついたお天気です。
雨があがるはずとの予報を信じ、山に向かいました。

ニセコへの道中はすっかり雪がとけ、ヤナギも芽吹いて早春の風景…


五色温泉に着くと冬にタイムスリップしたようです。
「雪がいっぱいだ…!」と声が上がりました。

とはいえ、ガスがかかり、ときおりあられもぱらつく寒さ。
春とはいえ、天気が悪いと冬山に戻ったようになるのがこの季節…
残念な空気が漂います…

でもせっかくなので、近いところですべることにしました。


競争!


親子で…


腹すべり!
 

そりすべり、尻すべり、雪中すもう…
 

短い時間でしたが、今年最後の雪遊びをしました。

本日はこれにて終了です。
自然学校に帰って、温かい飲み物で一息。




まったりと時間をすごしたり、体育館ではバトミントンの
熱戦がくりひろげられたり、のんびりと午後を過ごしました。

せっかく来てくださった方に、春の山の気持ちよさを感じて
いただくことができず、とても残念でした。

またの機会に、登ってみなければわからない山の楽しさを知ってもらいたい!
と思っています。



(まやP)






GWオープンスクール6日目~歌才ブナ林を散策しよう~

2013年05月05日 19時08分05秒 | 子ども向け主催事業
GWオープンスクール6日目のテーマは
「春の歌才ブナ林を散策しよう!」です。

早朝は小雨混じりで心配な天気でしたが、
活動が始まる頃には止み、時間が経つにつれ、
どんどん晴れて行き、散策日和な1日となりました。


今日は自然学校に初めて来た子や初めて会うお友達も
たくさんいたので、まず初めに緊張ほぐすための
ゲームをしました。

「全員オニ」と「バット&モス」。
大人も子どもも狭い範囲を全力で逃げたり、
追いかけたり、ちょっとつついてみたり。

 
ブナ林に行く前に一汗かくほど、大いに盛り上がりました。


歌才ブナ林に到着してからは、
入り口付近で「箱物館」をやりました。
 

板でいくつかに仕切られた箱に
落ちている珍しいものやおもしろいものを詰めて、
自分の博物間作りです。
 

大きなきのこや赤い木の実、芽が出たどんぐりやサルノコシカケ、
オウバユリの芽や去年咲いた花、種まで見つけられました。

雪を詰めたお友達もいました。

確かに黒松内の雪もそろそろ珍しいものになってきましたね。


みんなの「箱物館」の披露会をやった後はいよいよブナ林散策です。


ミズバショウやカタクリやキクザキイチゲなど、春のお花がたくさん咲いていました。

カエルのタマゴも発見です!
 

時々止まって、静かに耳を澄ますといろいろな種類の鳥のさえずりが聞こえてきます。



トドマツの樹液があるところを押すとぷにぷにしています。
樹液を押し出してみました。
 

「スースーするにおいがするよ!」
「葉っぱを噛むとみかんのにおいがするよ!」
色んな発見があったようです。


少し進むと大きな木がたくさん倒れていました。
今年は雪が多かったせいでしょうか。

川の上を橋のように倒れた木を見た子ども達は
渡りたい衝動を抑えられなかったようです。

大人が安全を確認した後に、いざ出陣!
一人が進むと次々と続きました。
 


「僕はこっちの木を渡ってみたい!」
「僕も行ってみる!」
最初はちょっと怖くて見ていたお友達も
みんなの楽しそうな表情につられて勇気が湧いたようです。

最終的にはほとんどな子が挑戦していました。

泥だらけになっても、足が水に入ってしまってもへっちゃら!
土壁を登ってみたり、もうどこでも挑戦したくなっていたようです。

自然のアスレチックは子ども達をたくましくしてくれました。



たっぷりと川辺で遊んで後はみんなでシートを広げてお昼タイムです!
たくさん遊んでお腹がぺこぺこだったようで、みんな黙々と食べていました。


食後は思い思いに近くの笹薮で遊び、
最後に奥まで登って帰ってきました。

帰りの車ではすっかり疲れた様子の子ども達。
それでもあれが楽しかった、これが楽しかったと
それぞれが満足げな表情で話していました。


自然学校至上最もアクティブなブナ林散策となりました。

(さまりー)

GWオープンスクール5日目  「山菜うどん作りと春の外遊び」

2013年05月04日 17時58分50秒 | 子ども向け主催事業


本日はふたたび山菜を使ってお料理。今日はうどんです。
まずは生地作り。
昨日の山菜肉まんであまった山菜を練りこんだものと、ふつうの生地の2種類を作って、こねこね、ふみふみです。
  

そして寝かせている間に山菜採りへ。
今日は学校の周りだけでしたが、かわいいお花を見つけたり、イタドリ笛を作って吹いたりと楽しみながら、ニワトコ、ヨモギ、つくし、などの山菜を採ってきました。
    

戻ってきたらそれらの仕分けて、うどん作りの続き。
のばしてのばして切る!
コシがあって切るのはなかなか大変でした。
 

一方、アサツキも刻んで薬味にし、ほかの山菜は天ぷらに。


うどんもゆでて、ちょっと遅めのお昼ごはん。
山菜の味を天ぷらと麺で楽しみました。


そのあとは、春のお弁当&オードブル作り♪
学校のまわりで春探しです。
お花だったり葉っぱだったり、くるみだったり・・・
みんな思い思いに草花を拾って盛り付け。
『スプリングロール』や『魔法のお弁当』などかわいいものやユーモアあふれるお弁当ができました。
   
桜が咲くにはまだまだ時間がかかりそうですが、よーく見てみると春はたくさん来てますね。

(ふみぞう)

GWオープンスクール4日目  「山菜肉まん作り」

2013年05月03日 20時09分04秒 | 子ども向け主催事業


GW後半戦初日の本日はぐずついた天気となりましたが、14名の方々にお集まりいただき、山菜肉まん作り!
まずは生地作り。
計量された材料にぬるま湯を入れてこねたのですが・・・

ぬるま湯の計量に失敗していきなりアクシデント!!
生地がまとまるのはヒヤヒヤしながらのスタートとなりました。
  

必死の思いで生地をこね、なんとか丸めることができました。
寝かせている間に山菜採りへ。
裏の森チームとご近所に住むSGEさんの山チームに分かれて出発です。
この散策には飛び入り参加の子供達も。
       

行者ニンニクやふきのとうなど山菜も採れましたし、ミズバショウやカタクリなどきれいな花々にも出会うことができました。
お父さん、お母さん、子どもたちもころんだり、泥にはまったりとちょっとしたアドベンチャーとなりました。
戻った後は山菜を仕分け・洗って、みんなでお外でお昼ごはん。
たくさん動いておなかペコペコ。
  

そして薪ストーブで火おこし。
子ども達が順番に、1人1本のマッチでチャレンジ。
なかなか難しかったようです。


そのあとは肉まん作りの続き。
生地をのばして、あんをつくって、包みます。
 

これらを外の薪ストーブで蒸します。
肉まんはちゃんとできるでしょうか・・・??


蒸している間にリースも作りました。


しばらくしていいにおい♪
手のひら大だった肉まんが大きくふくらんで食べごろに。


あつあつふんわりな肉まんをみんなでおいしくほおばりました!


無事においしい肉まんができて一安心。
天気はぐずついていましたが、楽しんでいただけてよかったです。
明日は山菜うどん作り。
またおいしいうどんを食べたいですね。

(ふみぞう)