自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

今年も晴天”元気いちば”

2017年09月26日 15時09分12秒 | 地域情報

ブログの方には書いておりませんでしたが、
今年も作開での元気いちば、開催しております!

先日24日は今年第5回目の元気いちばでした。
1回目が晴れればその年は毎回晴れ…というジンクス通り、これまでも今回も気持ちの良い晴れです。

先週の台風18号の影響で作開地区でも浸水や土砂崩れ等の被害もありましたが、
そんな時こそみんなで集まり話し笑顔になる「元気いちば」です!

産直コーナーはピーマンやホウレンソウ、キャベツなどの葉物も登場しました。
ぶどうジュースにオススメと、旬のブドウも!
フリーマーケットにも洋服や生活用品、雑貨が様々出品され、ちょこっとショッピングが楽しいです。

喫茶コーナーも地域の団らんの場として活躍しており、和気あいあいと穏やかな空間です。
40~50年程前の地域の写真を持ってきてくださり、この人懐かしいね~若いね~と話に花が咲きました。

次回は10月22日(日)、今年最後の開催です。
今年もあと3か月、寒くなってきますが元気に乗り切りましょう!

(くま)


第3回みんなの店

2017年09月23日 17時59分39秒 | 地域情報

先週末には台風18号の被害をうけ、本日9月23日(土)は天気も心配されましたが、
無事に第3回みんなの店が開店!

数種類のじゃがいもやかぼちゃ、枝豆にらくようきのこなど、
旬のお野菜が所狭しとお店に並びました。

今回の試食、えだまめはしっかりした実で、味もおいしく大好評。

 

大成豊幌のみなさんでわきあいあいと。町内の他地区から来てくださったお客様もいました。

  

隣接する会館の中ではお昼ごはんの準備が同時進行中。

今日のメニューは、秋野菜がこれでもか!というほどたーっぷり入った、秋野菜カレーとシャキシャキサラダにお漬物。

おいしくて、みんなでペロリ。

さて、早くも来月10月で今年度みんなの店は店じまいとなります。
地域の方々が作った新鮮な野菜、そしてみなさんの笑顔を見に、
ぜひ一度お立ち寄りください!

(ちこ)


台風一過

2017年09月22日 14時19分08秒 | 日常生活

『子どもの頃「台風一過」の事を、「台風一家」だと思っていたんだよね』という話が、あるあるネタとしてよく言われますが、「台風一過」ってそんなにしょっちゅう聞く言葉でも無く、子どもが勘違いすることはそうそう無いんじゃないか?とずっと思っています。

ちなみに私は子供の頃、ガソリンスタンドから車が出る際、スタッフの言う「オーライオーライ(all right)」の事を「往来(は大丈夫です出られます)」と思っていた時期があります。

 

さて、前回の台風は、九州、四国、本州、北海道の全てに上陸し、これは観測史上初とのことでした。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H4S_Z10C17A9CC0000/

そして黒松内町には避難指示が出ていました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170918/k10011145601000.html

 

朱太川は例年の春の雪解けの増水の一番多い時と同じくらいか、場所によってはそれ以上の水位、濁流でした。

自然学校の裏にも小さな小川があるのですが、こちらもかなり溢れそうになっていました。

写真は、学校裏畑の近く、ビニールハウスの当たりです。

 

 

結果、自然学校に大事は無かったのですが、避難先の毛布やカセットコンロを念のため用意したりと、バタバタした1日でした。

 

ちなみに、天然記念物の歌才ぶな林ですが、天然記念物エリアの始まる歌才川の橋が流されてしまい、現在入林禁止になっています。せっかくの紅葉・黄葉の季節ですが、簡易の橋をかけるまでは、もう少しお待ちください。

 

たつみ


9/14-15 潮路小学校宿泊体験学習

2017年09月20日 14時16分38秒 | 学校向けプログラム

9月14日~15日に潮路小学校の宿泊体験学習がありました。

1日目の午前中はブナ林散策へ。
入林する前に駐車場脇の茂みに、あらかじめ隠してあった動物のフィギュアを探してもらいます。
どんな見方をすれば、どんな探し方をすれば面白いもの不思議なものを見つけられるか、
ゲームをしながら”探す目”をきたえます。


全部で9個隠れていたフィギュアは協力プレーで無事に全部見つけられました!
ブナ林でも一人では気づかないものも、皆の目に映る不思議なものを共有しながら進みました。
林内のぶなの木台から、谷間に向かって「ヤッホー!」
全員で声をそろえてやると、かえってくるこだまもしっかり聞こえました!

途中から雨が降るかな?といった予報でしたが、ブナ林出るまで降られることなく快適に歩けました。
駐車場の東屋でお弁当を食べて、午後はぶなセンターへ。

展示やブナ材で出来たオモチャ・道具をしばし見学してから、木工房でブナの葉マグネットを作ります。
木からお気に入りのブナの葉をとるところから作業スタート。
ブナ林ガイド内で話したブナの葉の特徴をとらえながら、電ノコやヤスリ、電気ペンで形をつくっていきました。

それぞれオリジナルのブナの葉マグネットが完成したところで、自然学校へ向かいます。
ぶなセンターで作業しはじめたあたりから、雨が降ったりやんだりを繰り返しており、
残念ながらカレー作りは野外ではできませんでした。

とはいえ折角カレー作りの予習をしてきていますので、館内でカセットコンロを使って調理しました。
火の性質やたき火のつけ方も、たき火台を使ってデモンストレーションのみ行います。
野外でない・火が安定していることから、比較的調理はしやすいですが、
役割分担、時間配分、作業は基本的に子どもたちだけで進めてもらい、大人は適時アドバイスする程度です。

チームワークを発揮して時間内に美味しく仕上げてくれました。
食後の片付けも、チェックを貰いに来る前に自分らで確認するなどして、1回目のチェックで殆どが合格でした。

食後は外でたき火を囲みながらレクを予定していましたが、こちらも雨のため館内でキャンドルファイヤーを。
ロウソクの灯りも意外と明るく、火を囲むと不思議と楽しくなってきます。
みんなでレクゲームをしたり、授業で練習してきたマイムマイムを踊ったりしました。

私は小学生の時マイムマイム習いませんでしたが、体を動かし声を出し、仲間とやると結構楽しいですね。

その後温泉に行き、1日目が過ぎました。

2日目です。
夜のうちに激しい雨が降り、予定していたカヌーの実施が危ぶまれましたが、下見のもと実施できることに。
とはいえ普段の夏の川より少々水カサも増しており速いです。
しっかりと安全確認の説明をしてから出発。


雨雲が過ぎて青空も見えています。水面に空が反射していてきもちいい!
カヌーを漕ぎながら水中にいる生きものたちに思いを馳せ、
水の流れのチカラ強さを感じながら、森や海との繋がりを考えました。

自然学校と潮路小学校は距離が近いということもあり、2日目の午後も時間がありバター作りをしました。
酪農地帯の黒松内、では寿都の特産は?牛の特徴、牛乳はどうやってつくられる、牛乳でつくられてるものは何がある…?
クイズ形式で考えます。

わかってきたところで、ペットボトルに材料をいれて振るふるフル!!!
ひたすら振って脂と水分を分離させてバターを作っていきます。
交代交代でやっていましたが、結構大変。
だけど自分で作ったバターはやっぱり特別、パンに塗っておいしくいただきました!

こうして2日間が過ぎ、今年度最後の宿泊体験学習も無事に終えられました。
仲がよくお互いに助け合ったり、発見したことをシェアしあったりしており、
子どもたちの表情や言葉からも、楽しく学び過ごせた事が感じられました。


既にあたりの木々は色づきはじめ秋模様。
北海道の短い夏に名残り惜しさを感じながら水道具を片づけ、薪や乾燥室など冬の準備をはじめています。
今既に、来年の夏海や川での活動が待ち遠しいです。

(くま)


9/5-7 留寿都小学校 宿泊体験学習

2017年09月08日 16時37分17秒 | 学校向けプログラム

9月5日~7日までの2泊3日で、留寿都小学校の子たちが宿泊体験学習に来ていました。
森川海に民泊や乗船体験ともりもりだくさんの、お天気に恵まれた3日間でした。

1日目の午前中は緊張をほぐすアイスブレイクの時間。
1時間半程バスに乗って移動してきたので、まずは体を動かす!
チームワークを試す大繩とおり抜けや、敷地全体を使った宝探し、他己紹介など行いました。

午後は歌才ブナ林へ。
いろんな色のキノコや、ギンリョウソウモドキを見つけたり、
樹液ののにおいを嗅いでみたり、
葉っぱをすこしかじってみたり、
五感をたくさん使ったブナ林ウォークになりました。

ブナ林から戻ったら民泊の準備をし、4つのグループに分かれて近隣の農家さんや漁師さんのお家に民泊に行きます。
翌朝迎えに行ったときにどんな感想をきかせてくれるか楽しみです。



2日目です。朝ごはんが終わったころに民泊先へお迎えに行きました。
牧草ロールに絵を描く、釣り船に乗せてもらう、ジャガイモ掘り…
各お宅で様々な体験をさせてもらえたようで、いい笑顔で帰ってきました。

2日目の午前中は川での活動。ウエットスーツに変身!
ぶな森周辺の空は曇りでしたが、寿都方面に2km程行った川での活動場所は快晴!
やはり黒松内天気…作開天気…と言われているだけありますね。笑

川ではカヌー体験と生きもの探し。
川に入ると…思ってたよりも冷たい!!!前日に行った涼しいブナ林から流れてくる水は冷たいですね。
 

午後は海での活動。
政泊港にてふたたび生きもの探しと紹介をしました。
川の生きものと似たものや全く違うもの、なぜそんな形をしているのか、見て触ってよくよく観察。


その後はおなじみの飛び込み!
自分の出来ることを増やす、やってみる。

2日目もプログラムもりだくさん、夕方からは野外炊爨の時間です。
学校で予習してきたようで、手際よく作業を進めていました。


食後恒例の片づけでは、お鍋のススやお米のぬめりも厳しくチェック。
意地悪でダメ出ししているわけではなく、道具を大切に扱う、効率よく役割分担する、など感じてもらいます。

温泉に行って、各々一日の学びを振り返って宿泊体験学習2日目も終了。

3日目は寿都町を舞台として、港町の様子を見学しにいきます。
朝の市場の競り見学に行くため、早めに朝食をとって出発。

高台から寿都町を望みに…と思ったら、霧でまっしろでした。
そんなときは地図をみながら、どんな地形になっているか想像します。


次は寿都町のシンボルでもある風車を見にいきました。
前日もカヌーをやってる最中に見えましたが、真下からみると大迫力!
遠くからだとゆっくり回っているように見えますが、羽の先端はかなりの速さで回っています。

そして漁港に行って競りの見学。
8時半ごろからはじまります。
子どもたちに振り返りを聞くと「何を言っているのかわからなかった」
専門用語に浜言葉が加わり、声は聞こえても内容を聞き取るのが難しいです。

後に商店にも行き、漁師さんからスタートしてどのように商店まで行くのか、
流通の経路がなんとなくわかったようです。

寿都町ツアーの最後は実際に船に乗せてもらいます。

2日目に活動した政泊も、海上から見るとまったく違う雰囲気。

乗船後は自然学校に戻り、3日間での出来事や気づきをしおりにまとめていました。
事前に考えていた質問もあったようで、ガイドの中で出てこなかった話を質問しにきたりもしていました。昼食を終えたら、お別れ式をして留寿都へ出発していきました。

宿泊体験活動は2日間のところが多いですが、やはり3日間あるとより充実した体験や学習を行えます。
様々感想をきかせてくれ、しおりのメモ欄も埋め尽くすほどの学びを書いてくれていました。
彼らが大人になった時は、この日をどう振り返るのでしょうか?
いろんな体験をして、興味の幅を増やしていってほしいとおもいます。

(くま)


8/31~9/1 寿都小学校宿泊体験学習

2017年09月02日 13時04分40秒 | 学校向けプログラム

 8/31~9/1で寿都小学校5年生の宿泊体験学習がありました。

1日目の午前中はブナ林散策。
歌才ブナ林は遠足で行っているとのことで、今回は添別ブナ林へ。
添別は歌才に比べて若いブナの木が多く、爽やかな印象を受けます。

セミの抜け殻等夏の名残りを感じる一方で、アキノギンリョウソウやいろんな種類のキノコが秋の訪れを告げているようです。
カタツムリを見つけて「ツブに似てる~」と港町の子らしい感想もありました。


この日は快晴で暑かったですが、ブナ林内は涼しく気持ちいい散策でした!

午後はウエットスーツに着替えて朱太川へ。
生きもの探しではハゼ類やモクズガニ、今回はヤツメウナギも採れました。

折角ライフジャケットという体を浮かせる道具をつけていますので、今回は直に川の流れを感じながら下ります。
水面と同じ目線から見る空や岸は、穏やかでキレイです。

帰りは自然学校の横につながる支流を歩いて戻ります。

夕方は野外炊爨でカレー作り。
隠し味用の調味料を、炒める前の肉にすりこむなど工夫が見られました。



うまし!

食後はお泊りの準備をして、自然の家へと向かいました。

2日目も良いお天気です。海日和!
移動中に子どもたちと話をしていましたが、寿都住みだけど海あそびは島牧に行くという子が数人いました。
この機会に地元の海も魅力満載!ということを感じてほしいですね。

まずは足のつかないところで浮く練習…と思いきや、堤防の内側の水中に透明の小さいトゲのようなものが漂っていました。

どうやらウキツノガイという浮遊性の貝の一種らしい。
殻はもろいですが、トゲの先端は刺さることがあるので注意。

ブナ林でカタツムリが貝に似てる~という声がありましたが、改めて海の貝を観察。
カタツムリも貝もアメフラシも同じ仲間なの~~!とビックリ!

怖いけれども飛び込みチャレンジ!

いろんなことに挑戦して自分のできることを増やしていくのは大切なこと。
怖くて飛べなくても、それは本能で体が自分を守ろうとしている事、それも大事。

海から帰ったら、部屋や廊下をきれいにお掃除してくれました。

お隣同士の町なので、またどこかで会うかもしれません。
ここでの体験から地元の魅力を感じるきっかけになればいいなと思います。

(くま)