自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

黒松内町わんぱく探検団2月_みんなの遊び場づくり

2016年02月28日 11時02分00秒 | 子ども向け主催事業

土曜日は、黒松内町教育委員会の事業、わんぱく探検団を行いました。

今回のテーマは「みんなの遊び場づくり」。

自分たちが「遊ぶこと」を第一目的とするのではなく、「楽しんで作る事」に主軸が置かれててます。

作るものは、森のようちえんの冬のプログラムで大人気の「雪の迷路づくり」及び「雪だるま」。

 

とはいえ、当日「さぁ迷路作るぞ!」言ってもポカーンとした状況になるのは目に見えていますし、そう時間があるわけではありません。

そこで数日前に、教育委員会さんらと一緒にコース決めをし、ある程度の部分は作っておきました。

結構広いですね。

 

さぁ迎えた当日。

参加者は町内小学生15人程度の他、幼稚園の子も来てくれました。

最初は迷路全体を把握するためにも、宝探し。5つのお宝を隠したので、探してみよう!

 

するとものの2分程ですべて見つけました。

「かんたーん」「すぐわかったよ!」

という声もありましたが、その通り。

壁が1mあるところもあれば、20cmのところもある、これをみんなで難しくしていくのですよ!

と説明すると結構モチベーション高い。

スコップやスノーソーを手に、思い思い迷路の拡張が始まりました。

行き止まりをひたすら深く掘る子、秘密基地を作る子、正統派にブロックを積んでいく子、雪のお風呂を作る子、、、

 

みんな熱中して作業しており、休憩の声掛けをするも現場にとどまり作業を続けたい様子。

しかしえぇい休憩は必要だぁと無理やり休憩タイムを入れると、そのまま遊びスイッチも入っちゃいました。

みんなでそりすべり&しりすべりタイム、迷路を使ってのサバイバル雪合戦が始まりました。

 

サバイバル雪合戦ですが、これがまた楽しい!

遮蔽物で身を隠しつつ移動し、狙いを定めて投擲する行為は本能に訴えかける何かがあります。

大人+ヘルプ v.s. 子どもチーム で2回戦、わいわいと楽しみました。

 

その後、再び作業する中で、雪だるま→雪像 組が見事な新幹線を作ってくれたり、

現代アートを加えてくれたりしました。

枯れ枝を雪に刺し、付け根を緑色に着色するというハイセンス。

緑が上部だろうと大人は常識で考えてしまいますが、さすが子どもの感性です。真似できません。

 

最後は、おつかれさまココア。

アナウンスががあると、みんな即座に遊びや作業を中止し集合、我先にとココアに群がっていました。

みんなココア大好きなんですね。

ココアを飲んだところで時間はお昼。

最後に挨拶をして解散しました。

 

今回の目的は、「遊ぶ場所」を「子どもたち」が作ること。

黒松内町は放課後活動や児童館が充実していますし、加えて近年の子どもはたくさん習い事をしていて忙しいです。

しかも時期は北海道の冬。寒いし遊具は埋まって雪の中です。

子どもたちが室外で思い思いに遊ぶという機会が、やはり少ないです。

 

今回は遊び場を町の中心部に新たに作ることで、冬の新たな遊び場を提供。

しかも「僕らが作ったんだぞ」と友達を誘うことができます。

今回出来た迷路は、自由に拡張しても修理しても構いません。

みんなの遊び場として今後も利用していって、また自分たちで遊ぶ場所や遊びを生み出していって欲しいと思います。

 

(たつみ)


千歳病院森林療法

2016年02月23日 22時17分18秒 | 出前出張ネイチャーワゴン3G

2月18日に行われた今月の森林療法@千歳病院では
先月好評だった雪の森散策にいってきました。

暖かい日が続いたため、前回よりもだいぶ雪が少なく
散策には丁度良い状態になっていた森をゆっくりと
周りに目をむけながら歩きます。

枝に一見不自然にぶらさがっていた枯れ葉のかたまり、
鹿の食事の痕跡、
他の動物の足あとなど、
ささっと歩いていれば目に入らないものもたくさん発見しました。

 

森のなかでの体操で森の空気を胸いっぱいにためこみます。
おてがる太極拳にも挑戦。

 

散策のあとは火のまわりで一服。
今日のお茶はカモミールとミントのハーブティ。
コップに注いだだけで周囲に良い香りがただよいます。 

今回はいつものミントではなく、散策でもみかけた白樺の葉っぱとオレンジピールの手湯。
マッサージもして、おはだが良い香りでつるつるになった!
と喜んでいただけました。


暖かい病棟の中と比べるととても寒い外での活動でしたが、
「久しぶりに雪の上をあるいた」「焚き火の火をみた」
「普段はなかなかできないのよね」
と、それぞれ楽しんでいただけたようでした。 

さて、来月はそろそろ春に近づく時季にぴったりのアクティビティを用意していこうと思います。

(ちこ)

 

 


転びました

2016年02月18日 12時55分26秒 | 日常生活

たつみです。

タイトルの通り、転びました。

何の話かさっぱりかと思いますので説明します。

 

今週の土日は「5月並の気温」ということもあり、雪がガンガン溶けてそこら一体が水たまりになりました。もともと除雪の進んでいたところは茶色の地面が見えたほどです。土日にスキー・スノボー、スケートなどのウィンタースポーツに興じようと思われた方は結構辛かったのではないかと思います。

しかし月曜からの天気は打って変わっての低い気温と粉雪。2日間で50cm程積りました。

特に月曜の夜に降ったスノーパウダーは見事で、火曜日あたりにスキーに行った方は最高のコンディションだったでしょう。

そんな水曜日ですから、下は水が再び固まった氷の層に、粉雪がかぶさったそれはもう見事な状態。

朝のゴミ捨てに行った帰り道、ぶな森の門をくぐってすぐの坂道で、スッテーンと転びました。(そのまま1mくらい滑りました)

 

ショックだったですね。

実は、私はぶな森に来て2年目、冬も2回目です。実は昨年度は一切、今年も未だ道で転んだことが無かったのです。北海道初コケだったのです。

 

幼少期、公園や河川敷で遊びまくった私はバランス感覚には自信があり、目をつぶって片足立ちの難しさがわからん子でした。

そんな私は中高大学と体が大きくなり、身軽さは失われましたが、運動は続けていたため運動神経は残っておりました。

昨年も働き出しましたが、学校整備や畑仕事、キャンプやらと野外で活動していたためなんとかなっていました。

からの、今年、転倒。

事務仕事の役割が増え、相対的に野外に出ることが減ったため、焦りを感じて家で筋トレをある程度やっていたのですが、この転倒により運動不足が露呈してしまいました。

恥ずかしいというか、悔しい。

しかもその晩、まりこさんから「朝コケてたね」とのお言葉いただきました。

恥ずかしい。

 

体幹トレーニング、始めます。

たつみ


作開地区豆腐作り

2016年02月08日 11時51分44秒 | 地域行事

自然学校のある「作開」(さっかい)地区の豆腐作りがありました。

 

これは地区のイベントですので、豆腐作りの先生も参加者も当然、作開地区住民。というか地域のおばちゃん、おばあちゃんたちです。自然学校は場所の予約、参加者の取りまとめ、送迎、豆の準備などと細々とした仕事がありますが、でもやはり主催でないので結構気楽な参加です。

 

年に2回の活動で、前回は12月に行われていたのですが、私(たつみ)は参加していませんでした。

しかし昨年のイベントエコツアーからもう1年も経ったのか!と驚くばかりです。

 

豆腐の作り方ですが、まずは前日に豆をうるかします。

この「うるかす」という北海道の方言ですが、かなり使い勝手が良く、便利だと感じています。標準語に格上げされませんかね。

豆を臼(電動)ですりつぶし、ドロドロを作ります。

(お湯を加えてて)これを大鍋で煮込み、

袋に入れて、圧搾します。この時出てくるのが豆乳ですね。

一方の副産物が、おからです。

豆乳にニガリを加えると、ふわふわボロボロと固まり始めます。

ある程度固まってくると、型に移し、重しを載せると、

豆腐ができます。

 

「固める」前の、「勝手に固まってくる」豆腐を「おぼろ豆腐」と言うのですが、これが美味しいのなんの。

暖かく、柔らかいのですが、これは絹ごし豆腐のもう1ランク上の舌触りと言えます。自分たちで作らないと、これは味わえませんね。

 

それから今年、改めて感じて折々で話しているのですが、日本には大豆を使った食材が本当に多いですね。

出来上がった豆腐も醤油で食べますから、豆×豆です。

味噌汁なんて、豆腐と味噌と油揚げと、豆×豆×豆で3つも大豆由来の食材を使っています。

「味噌」「塩」「醤油」の3大味付けの2つが大豆由来ですからね。スゴイと思いませんか?

普段は「豆そのもの」を食べることがあまりありませんから、そう感じないかもしれませんが、日本食に大豆はありふれています。

 

そんなこんな、豆腐作りでした。

今週はたくさん豆腐が食べられそうです。

(たつみ)


豚バラブロック盗難事件

2016年02月05日 11時05分37秒 | 日常生活

皆さん、寒いですが、お元気でしょうか。

私(たつみ)は風邪‥なのかインフルエンザなのか、を引きました。

この一週間、寝込んでました。

この記事も1周間前の内容なのですが、そういった理由で今日投稿になります。

その時、その時の旬な生活を送るためにも、みなさん、病気や怪我にご注意の上お過ごしくださいませ。

 

さて、私が豚バラブロックを購入したのは、1月の14日。

黒松内のAコープででした。

肉の塊には、それだけで既に言いようのない本能的な魅力があります。

しかも燻製にした旨さを知っている以上、抗うことは出来ません。

3割引のタグが貼られていましたが、どうせ熟成させて使うため、古くて何ら問題ありません。お得でした。

 

喜々として学校に戻り、「たつみの!」とマジックで書いて冷凍庫に放り込み、翌日から10日間の冬休みを満喫しました。西日本側で遊んでました。

察しの良い方はタイトルとこの段階でお気づきになられたかもしれません‥

 

が、別に豚バラブロックは誰か使って無くなっているなんてことはなく、25日に解凍、26日に下ごしらえをして、28日までピックル液に漬けておきました。

毎日ひっくり返したり揉んだりするので「育てている」感じがします。焼き肉の時にもありますよね。

燻製の楽しみは「燻る時」「食べる時」は当然ですが、やはりこの「スパイス何にしよう」「今日は天日干しやめよう」などの準備が結構楽しいものです。

 

29日の午前中に一切れ切って焼いてみましたが、さほど塩味も強くなくそのままイケる感じだったので、塩抜きせずもう干すことにしました。

(今シーズン、塩で一度大失敗をしているので、結構慎重です)

燻製はある程度やってきていますが、この雪の降るさむーい季節に燻製をするのは初めて。

この冷たく乾いた風に当たると、さぞかし肉がひきしまるだろうと、ワクワクします。

学校の裏、屋根雪が落ちてこないあたりを探し、ネットに入れて干しておきました。

 

 

その結果が、これです。

 

やられました、穴を開けられました。

このネットは3段あるのですが、肉の入っていた段にだけ穴を、しかもさほど大きく開けていない、ってのが盗みの手口としてプロい。

周囲のあしあとの無さから中型の獣(キツネ・タヌキ)ではなく、豚バラブロック1つ運び去る仕事から考えて小型の獣(イタチ・ネズミ)ではなさそうです。もちろん森のくまさんでも無いでしょう。

おそらく、カラスだろうと思います。学校裏の堆肥場にゴミが捨てられると、すぐ来ますから。

 

冬の動物の飢えっぷり、なめていました。

今度自然学校で残業してたら、雪に迷った黒衣の女性とか来ませんかね、そうですかね。

(たつみ)


雪の迷路開放中!

2016年02月02日 17時46分19秒 | 子ども向け主催事業

森のようちえんでオープンした雪の迷路が、ただいま常時開放中です。

週末には早速町内から二組の方が親子で遊びに来てくれました!

森のようちえんにも来てくれたいた子が、お母さん達に迷路やクラスのみんなで作ったお家を案内していたり、
お風呂屋さんにもなっていたり、

そして次に様子をみにいったときには

じゃーん!なんと、トンネルが開通していました!
大人も通れる大きさです。

この日は青空がひろがり、絶好の雪遊び日和でした。

みなさんも、お誘い合わせのうえ雪の迷路&広場に遊びにきてください!
予約一切不要です。
事務所にお声掛けいただくか、スタッフが見当たらない場合もご自由にお使いください。
スコップ、そり等の道具もお使いいただけます。

期間は、雪がとけて迷路がなくなるまでです。

冬の自然学校でおまちしています!

(ちこ)