今日の日経新聞のトップは、世界最高性能の次世代スーパーコンピューターの開発に着手だった。
一時、世界最速だったが、今は、3位。
常に米国のクレイ、IBMと日本の国産メーカー共同開発グループ(理化学研修所)との競争。
1秒当たりの計算速度は、1位のクレイ社のオークリッジ国立研修所では。1京(けい)7590兆回。
これが、どのくらい凄いのかを実感する方法は、光の速度に置き換えると分かりやすい。
光は、1秒で30万km進みます。
これを1京7590兆で割ると、17.06ナノメートルとなります。
ナノは、10億分の1の意味です。
休題:
単位の説明:
ミリメートル:千分の1メートル(10-3)
マイクロメートル:百万分の1メートル(10-6)→ 千分の1ミリメートル
ナノメートル:10億分の1メートル(10-9) → 百万分の1ミリメートル
閑話休題:
1+1の計算を、光が、1ミリセンチメートルの百万分の17、進む間に、処理してしまうことを意味する。
定規の1ミリを、約5万等分した1(約20=17)ぐらい進む速さ。
6-10ナノメートルは、細胞膜の厚さ。
細胞膜の2倍の距離を進む距離。
最近話題の大気汚染、2.5PMは、2.5マイクロメートルを表す。
ナノは。マイクロメートルの千分の1の単位。
PM2.5は、2500ナノメートル。
光がPM2.5の粒子を通過する時間に、147回計算ができてしまう。
光が1ミリセンチメートルを通過する時間に、58,824回計算ができてしまう。
光が1メートルを通過する時間に、58,823,529回計算ができてしまう。
約5千9百万回の計算です。
凄い処理能力。
今日の新聞記事では、更に100倍速くする。
私がコンピューターに関わった時は、1つの計算は、光が30センチ進む距離だった。
光と電気が同じスピードと仮定したら、並列処理以外では、考えられないスピードと分かる。
処理能力を、光速に置き換えて、考えて見ました。
休題:
1秒間に何回計算できるかを図る言葉は、MIPS(ミップス)だった。
Million Instructions Per Second:100万命令毎秒という単位。
今は、あまり使わない指標。
1京7590兆回を、この指標に単純計算すると、17,590,000,000 MIPS。
175億9千万MIPSとなる。
MIPSの詳細は、ここを参照:
http://ja.wikipedia.org/wiki/MIPS
MIPS以前は、KIPS(キップス):
Kilo Instructions Per Secondで。1000命令毎秒