昔、同僚が、会社の財務がわかれば、経済がわかると社員に教育している人がいた。
経済を全く分かっていない。
経営と経済は違う。
経済学の国民所得モデルは、次のとおり。
国民所得:Y=C+I+G+(EX-IM)
Y=国民総生産 C=民間消費支出 I=民間投資支出 G=公共投資を含む政府支出 EX=輸出 IM=輸入。
つまり、需要を増やすためには、消費、投資、政府支出、輸出入からなる。
一企業の投資額が分かっても、全体の投資額がわからないと、経済学的にはなにも分からない。
一企業の財務状況(売上、利益、投資額等)が分かっても、国全体の経済は分からない。
シャープの業績が悪いから、日本の経済全体が悪いという訳ではない。
一企業の財務は、その企業の経営問題が分かるだけ。
儲かっている企業もあれば、儲かっていない企業もある。
企業の売上の総和が、国内総生産(GDP)ではない。
付加価値の総和が、国内総生産(GDP)となる。
経済学を知らない人だけが、暴言を吐く。
トヨタは、単独決算約10兆円(連結決算22兆円)の企業。
トヨタのような会社が、50社集まったら、日本の国内総生産 約500兆円になるのではない。
経済を分かりやすく解説しているものを探していたら、高校で経済を教えている先生がいることが分かった。
南 英世の政治・経済学講義ノート
http://sakura.canvas.ne.jp/spr/h-minami/note.htm
休題:
政治の講義部分は読んでいないが、経済は、コンパクトに良くまとまっていた。
高校生にこの授業は、凄い。
生徒に刺激を与える点で、良い先生と考える。