「さくら鍋」といえば馬肉を使った鍋ですが、「ぼたん鍋」といえばどんな動物の肉を使った鍋のことでしょう?
・ヒツジ
・ウサギ
・クジラ
・イノシシ
→ 猪(イノシシ)
イノシシの肉のことを「ぼたん」といい、イノシシ肉を野菜や豆腐と一緒に味噌で煮込んだ料理を「ぼたん鍋」「猪鍋(ししなべ)」などといいます。
牡丹(ぼたん)鍋のWikipediaは、次のとおり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BC%E3%81%9F%E3%82%93%E9%8D%8B
猪肉は縄文時代からよく食べられていた食材であり、これを具材に加えた鍋料理は日本各地に見られる。ぼたんの名は、使われる猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛りつける事に因んでいる。
イノシシは、また、「山鯨(やまくじら)」とも言われる。
何故、イノシシは、「ぼたん」と呼ばれている由来では、花札説が多いが、花札の図柄とは違う。
花札の図柄は、次のとおり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E6%9C%AD
月 花 20点札(光) 10点札(種) 5点札(短冊) 1点札(カス)
月 | 牡丹 | - | 牡丹に青短 | 牡丹のカス(2枚) |
|
7月 | 萩 | - | 萩に猪 | 萩に短冊 | 萩のカス(2枚 |
牡丹は、蝶と青短である。
萩が、猪と短冊である。
従って、花札説は、正しくはない。
なお、鹿肉は、もみじ(紅葉)は、花札と合っている。
月 花 20点札(光) 10点札(種) 5点札(短冊) 1点札(カス)
10月 | 紅葉 | - | 紅葉に鹿 | 紅葉に青短 | 紅葉のカス(2枚) |
しかし、鹿肉のWikipediaでは、次のように書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B9%BF%E8%82%89
鹿肉には「もみじ」という別名があり、『もみじ鍋』として鍋物に利用されていた。これは百人一首にある猿丸太夫の歌「奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋は悲しき」から出たものと思われる。肉食を禁止されていた僧侶などが隠語として用いた。
ここまで書けば、桜肉(馬肉)も書かなければならない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E8%82%89
モモ、ロース、ヒレ、バラなど、ヘモグロビンやミオグロビンが多い赤身部分が空気に触れると桜色となることや、馬肉の切り身がサクラの花びらを想像させることから、サクラ(桜)やサクラ肉(桜肉)という俗称があり、その鍋料理の「桜鍋」や、刺身の「馬刺し」で食される部位である。地方によってはその肉を「けとばし」と呼ぶ。
追記:
ぼたん鍋の本当の由来が分かった。
篠山小唄で、初めて「ぼたん鍋」と使われたようである。
http://tourism.sasayama.jp/2010/11/post-214.html
昭和6年に現在の篠山市商工会の前身である明治45年に設立された篠山実業協会が、懸賞募集で決定したのが「篠山小唄」(作詞:斉藤 子郊)、作曲は松竹楽劇部長の塩尻精八氏。
この歌詞の4番に、はじめて「ぼたん鍋」という言葉が使われている。
その「ぼたん鍋」の肉を牡丹のように並べて提供した発祥は、ここ(料理旅館 近又)だと言っている:
http://www.kinmata.jp/season2.asp
ぼたん鍋の由来は、皿に盛った形が「牡丹の花」に似ていることからその名が付けられたと広く思われていますが、実は民謡の「篠山小唄」に出てくる「ぼたん鍋」という言葉から、当宿の主人が「牡丹の花」の形に並べてお客様に提供したことから全国に広がりました。
多分、これが、正しいような気がする。