はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
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癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

外食産業の裏側

2014年08月05日 | 読書


著者は1958年生まれで、帯広畜産大学を卒業しています。
ハム・ソーセージの大手食品メーカー、大手卵メーカー、コンビニの総菜工場、大手スーパー、コンビニなどで働き、
職種も、商品開発から営業、製造現場、流通、販売まで多岐にわたっています。
「肉のプロ」、「卵のプロ」、「スーパーのプロ」、「コンビニのプロ」などと称されることもあるようです。
さらには、「食品業界を知り尽くした男」とまで評価されているそうです。
現在は大手流通チェーンにおいて、食品の製造・衛生管理(いわゆる品質管理)の仕事に就いています。
近年では全国の飲食店、スーパー、ショッピングセンター、工場などから呼ばれ、衛生・品質指導、セミナーの講師なども行っているようです。

現在、日本の食料自給率はカロリーベースで4割を切っているということから話が始まります。
では6割の輸入品はどこに行くのでしょうか?
私たちがスーパーで目にするのは殆どが国産品です。
輸入品ももちろん売られていますが、生鮮野菜、果物、お菓子、缶詰、魚、肉、スパゲッティ、小麦など全体の一部にすぎません。
卵、牛乳、米はほぼ100%国産ですし、野菜は9割以上が国産品、魚や肉も8割が国産です。
では輸入食材はどこに行ったのでしょうか?
その答えが、外食あるいは中食産業なのです。
例えば野菜を例にあげるならば、平成22年度には170万トンが輸入され、家計消費用に売られたのは5%に過ぎませんでした。
すなわち95%が外・中食産業に流れたのです。
日本人は輸入野菜に対して、あまりいいイメージを持っていません。とりわけ中国産は敬遠されます。
だからスーパーでは売れない外国産が、必然的に外食に回ってくるのです。
宅配ピザに乗っている野菜は殆どが輸入野菜です。
ファミレスで使われる野菜、食べ放題の焼き肉店の野菜、きのこ類、立ち食いそばの野菜天婦羅も輸入野菜がかなり多く使われています。

以後、様々な問題点が羅列されていきますが、
読み終えた時には、外食のチェーン店に入るということは、かなり危険な行為なのだなと思ってしまいます。

皆さんには筆者が及第点をつけた例外的なお勧めチェーン店をアップしておきます。
CoCo壱番屋、ロイヤルホスト、吉野家、大戸屋、サルヴァトーレ・クオモ、餃子の王将、がってん寿司、スシロー
丸亀製麺(うどん)、和幸(トンカツ)、ケンタッキーFC、サブウェイ、ミスター・ドーナツ
スターバックス、神戸屋、ドンク(ベーカリー)