昨日は天気が悪かったので、ゴルフをキャンセルして上記作品を観るために博多にまで足をのばしました。
この作品ですが、九州では博多でしか上映されないのです。
30歳くらいのユングが主役でその患者であるロシア人ザビーナがヒロインです。
冒頭での精神を病んだザビーナの演技は、ちょっと引いてしまいたくなるほど強烈なものでした。
いわゆる”変顔”でしょうか、下唇をつきだして白目を剥き、沼に飛び込んで泥だらけになるなど、すざましい演技でした。
ストーリーは実話を元にして作られていて、ザビーナはユングのトーキングセラピー(対話療法)によって、自身の抑圧の深い闇から解放されていきます。
その後ザビーナは医学部に入学し精神科医をめざします。
当時スイスでは50歳くらいのオーストリア人フロイトが、精神分析の世界で勇名をはせていました。
ユングはある日フロイトを訪ねますが、その日、精神分析の話題で意気投合した二人は10時間以上も話し込んでしまいます。
ザビーナが順調に医学生として2年ほど経過した頃、ユングはザビーナと寝てしまいます。
以前から、ザビーナに求愛されていたのを、ずっと突っぱねていたのですが、自分の患者でもある精神科医の
、”快楽に身をゆだねろ。”という言葉に負けてしまうのです。
生来、まじめで、浮気には向いていない性格ですので、ユングは悩み抜きます。
そして師と仰ぐフロイトにまで嘘をつかねばならないことに耐えきれず、ユングはザビーナに別れ話を持ち出します。
以後は、お約束のゴタゴタが公になっていき、フロイトにもユングの妻にもバレバレになっていきます。
結局、ザビーナはフロイトに師事し優秀な精神分析医になります。
フロイトはある時期、ユングを自分の後継者に指名し、ユングもフロイトの申し出により国際精神分析学会の会長を引き受けるという蜜月時代を過ごしますが、
後年、二人の仲は決裂します。その決裂の原因の一つがザビーナであったかもしれないそうです。
なんというか、浮気に向いていない性格ってあるんですね。
そういう性格の男性は浮気をしても楽しめずに、かえって苦しむことになるようです。
私ですか? もちろん私もそういうタイプの一人です。
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