”シェイム”はひどい映画でしたが、たった一つだけ感動したシーンがありました。
上記の写真の、紫のニット帽の女性の演技です。
写真では二人はならんで立っていますが、当初は向かい合ってシートにに座っていたのです。
無遠慮に、ジロジロとなめまわすように視線をからませてくる主役に対して、最初は困惑し、やがて恥ずかしがり、
その後、愛想の笑みを少し浮かべたり、感じて上気してきたりと、表情の変化だけでみごとに役を演じ切りました。
この写真の直後に地下鉄を降りた彼女を、彼は追いかけるのですが、振り切られてしまいます。
この振り切られるまでにも、数分間が費やされます。万事がこの通りで、ノロい展開でした。
映画の中でキャリーがJAZZのスタンダードナンバーである”ニューヨーク、ニューヨーク”をフルコーラスで歌います。
ニューヨークで頑張って幸せになろうというような歌詞ですので、これを聞きながら兄は、こっそり涙します。
この曲を歌わせるだけのために、職業をクラブ歌手に設定したのでしょう。
しかし、下手では無いものの、一流とは思えない歌唱力で5分間も歌わせるのはいかがなものでしょうか?
小学生の頃に映画館で、ザ・ピーナツ主演の作品を観たことがあります。
意味も無く、何曲もフルコーラスが入るだけで、ストーリーはおざなりな物でした。
半世紀ぶりにその記憶が甦りました。
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