はせがわクリニック奮闘記

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永遠の愛に生きて

2012年02月13日 | 映画


昨夜はスカパーで録画しておいた上記作品を観ました。
主役は”羊達の沈黙”で有名なアンソニー・ホプキンスという年寄りです。
現在は74歳だそうですが、この映画が撮影されたのは、彼が60歳の時です。
ヒロインはデブラ・ウィッカーという40がらみの女性ですが、私は全く知りません。
映画には様々なジャンルがありますが、この作品は、その中で、昔から連綿と確実に存在し続ける”看病もの”です。
英国で有名な神学教授として活躍するアンソニーのもとへ、彼の著書を読んで感動したヒロインからの面会を希望する手紙が届く場面で物語はスタートします。
ヒロインはアメリカ人で、息子を連れての英国旅行の途中に立ち寄ったのですが、実は浮気中の暴力亭主から逃げ出して来ていることが後に判明します。
以後、何の事件が起こるわけでもなくストーリーは淡々と進行していきます。
この作品はエピソードではなく、登場人物達の会話の面白さで勝負しています。
その面白さの根源は登場人物個々のキャラクター付けがしっかりしている点にあります。
頭脳明晰で英国流紳士である主役と、女性ではあるが決断力に富み、潔く人生を生きようとするヒロインの会話は気持ちの良いものです。
主人公の兄の役者(以前BBCのシャーロックホームズでワトソンを演じていた俳優)も穏やかな英国の良心みたいなキャラクターでした。
結局、この映画には、悪役も、嘘つきも、ひきょう者も、とんでもない馬鹿も登場しません。
このことが、この映画の格調を高めているように思えます。
最後のヒロインが死んでしまう間際の会話が、強く印象に残りました。
" The pain now is the part of happiness "

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