予告編は面白そうだったし、評論家の立花隆氏が、”試写会で二度見したがまだ足りない。公開されたら三度見をするつもりだ。”と書いておられましたので、
かなりの期待を胸に、観に行きました。
しかし、参りました。面白くもなんともない、退屈な作品でした。
ドイツ映画で、監督も有名なのだそうですが、ストーリー展開が散文詩のようにバラバラで理解しにくく、
途中からはあきらめて、ただただヒロインの完璧に形の良い鼻だけを鑑賞しました。
何故にこれほど面白くなかったのかを考えてみました。
原因としては、私がファウストを読んだことが無く、ストーリーを殆ど知らない点にあるのかも知れません。
悪魔であるメフィストフェレスにだまされて魂を売る悲劇だというくらいの予備知識しかありません。
思うにキリスト教徒が多い欧米ではファウストのストーリーはかなりポピュラーなのではないでしょうか?
したがって、展開をわかりやすくする必要が無かったのではないのかと推理しました。
もしも、黒沢明が古事記や日本神話の有名な逸話を映画化したとすれば、このような仕様になったかもしれません。
逸話を知っている日本人には問題無いでしょうが、外国人には、理解しにくい作品に。
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