老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

696;飢餓

2018-04-03 04:18:13 | 老いの光影 第2章

飢餓

飢餓
飢える
餓える
飢餓は余程
食べることに餓えた状態に放置された

消費期限が切れた弁当が
コンビニの片隅のゴミ袋に捨てられた
飽食の日本

家があり
息子夫婦は居るのに
老いた親は
食べる物もなく
放置されたまま
それでも
家族愛に飢えた老親は
息子夫婦を庇い
「食べている」と話すが
デイサービスでの昼食を摂るときの様は
食に飢えた動物の様であり
皿に残った汁まで舐め尽くす
隣りにいた老いた女性は
「舐めた皿をきれいに洗っても その皿では食べたくない」

食べる とは・・・・