老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

719;抱きしめて

2018-04-23 21:57:32 | 犬と人間
抱きしめて
ドライブが大好き 何故なら 傍らで一緒に居れるから

両手はしっかりと握り
母親の胸に抱かれている赤子
一抹の不安もなく
まどろみの心地にある

老いたあたしは
膝小僧を抱きかかえ
ひとりわびしく寝るさまは
野良犬のようだ

やりきれない刹那さ
どうしようもない不安
すがれるものはなく
思わず
愛犬を抱きしめ
気持ちの時化を静めた