老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

697;待つ時間は長いが・・・・

2018-04-04 07:49:29 | 阿呆者

待つ時間は長いが・・・・

路端に蕗の薹が顔を出し
桜の開花を待つ時間は長く感じる
桜前線は
白河の関を越え
南湖公園にも桜の花が咲いた
その美しさにみとれている時間は短く
気がついたときには葉桜となり
初夏の風が吹く

老人にとり
桜の花に再び巡り会える歓び
今年こそ最後の桜かと想い慈しむ

昨年の夏
脱水症と食欲不振から
寝たきりとなり床ずれの心配をした
91歳の口の悪い智恵婆さん
「初めて利用したとき小さなデイサービスだと思ったが
いまは、わたしにとり長生きをさせてくれ、ありがたい処だ」
〔あとどのくらい長生きしたいの?〕と尋ねると
「あと20年は生きたいな~」
〔・・・・・・・〕