老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

728;春の眠り

2018-04-28 21:46:31 | 阿呆者
最期の桜の花びらか

春の眠り

春の眠り
何も考えずに
深~い眠りに
溺れてみたい

春の眠り
何もせずに
眠りの森で
沈んでみたい

桜は散り
過ぎ去る春に
あなたを偲び
耽る眠りに
呆けてみたい


727;躓き

2018-04-28 16:47:42 | 阿呆者
手前の段差ではなく車いすの左上にある小さな段差に躓き転び両手を着き数分起き上がれなかった

躓き(つまずき)

いまの自分は
足がもつれ躓き
心までもが躓く

躓き 地面に両手が着く
ふと
半世紀前に読んだ
石川達三の『青春の蹉跌』が
脳裏に浮かんだ



726;老化は足から

2018-04-28 05:10:48 | 阿呆者
老化は足から

足が上がっているようで
上がっていない
一寸程度の段差でも
躓き転んでしまう

転んだとき左膝の打撲が
尾を引き
ときどき膝関節に痛みが走る
痛みは走っても
走ることがしんどくなった両足

足の衰えは
不安がよぎり
不安が増してくる
老いの陰(影)が増す