『澄みし空 風花キラリ きらきらり』
(すみしそら かざばなきらり きらきらり)
『歳時記の 表紙破れて 冬の朝』
(さいじきの ひょうしやぶれて ふゆのあさ)
『湯豆腐や 湯気の白さに 隠れけり』
(ゆどうふや ゆげのしろさに かくれけり)
『居酒屋の 奥の座敷の 冬の宴』
(いざかやの おくのざしきの ふゆのえん)
『芒枯れ 大和三山 色茜』
(すすきかれ やまとさんざん いろあかね)
『何よりの 料理と覚ゆ 掘り炬燵』
(なによりの りょうりとおぼゆ ほりごたつ)
『石蕗の花 わびさび心 垣間見る』
(つわのはな わびさびごころ かいまみる)
『切干の 味よく飯は 三杯目』
(きりぼしの あじよくめしは さんばいめ)
『北風や 息上がりたるに いときつし』
(きたかぜや いきあがりたるに いときつし)
『かあかあと 天下を嘆く 寒鴉』
(かあかあと てんかをなげく かんがらす)