フィレンツエの友人から小石が届いた。
右側の茶色はトスカーナに現存する古道で、ローマに行き来した軍隊、商人、旅人が踏みしだいた石畳のかけらで、同行のN氏から拝領し持ち帰ったものである。
左の大理石は今回届いたもので、角ばった石はカッラーラの大理石採石場で手に入れた物、平べったい石は採石場から川を下り海岸に流れ着いた同種の大理石という。
切屑石は流れ下るうちに角がとれ丸くなるのは日本も同じである。
有名なミケランジェロ作ダビテの原石もこの採石場から運ばれたというから、この大理石破片はその時の切屑かもしれない。
石にDNAがあればそのあたりの解明も進むだろうと思う。