自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アカタテハの幼虫と狩りバチ

2016-06-20 | アカタテハ

自然界で生きることは,ほんとうにむずかしいことだと感じます。アカタテハについて最近の観察例を思い浮かべると,次のような例があります。

孵化するのを待っていたのに,結局そのまま孵らなかった例がいくつか。ついこの間。

今度こそ孵化が見られると思っていたのに,突然卵が何者かに襲われて中身がなくなった例。これも,ついこの間の話。


翌日見ると……。卵殻だけが取り残されていました。


幼虫が葉を綴って巣にし,そこに潜んでいるのに,それをハチに嗅ぎ付けてられて襲われた例。ハチはコアシナガバチか,キボシアシナガバチのどちらか。


執拗にハンティングしています。


わたしの気配に警戒したのか,その場を去りました。


ハチが去ったあと,巣を開いてみると幼虫の無残な姿が横たわっていました。


こういうことを織り込み済みで昆虫たちの産卵数が決まっているのでしょう。それにしても目撃する例だけでも「これが自然の掟なのだなあ」とついつい思ってしまうほどです。きびしい!