40数年ぶりに北海道を訪れました。あのときはリュックとシュラフを背に一人旅。電車やヒッチハイクやらで一カ月滞在。今回は社会福祉組織のメンバーと2泊3日の旅。飛行機で行き帰り,というわけで隔世の感がしました。
敢えて名を書きますが,北都交通のガイドRさんのなんともすてきな案内で3日間,道央の雰囲気を満喫できました。感謝。
それで今回の旅にちなむ(わたしにとって貴重な)話を,数回にわたり内容を限定して書きとどめておこうと思います。一回目は機内から見えた風景のこと。
機内からの風景は,ありふれたものであっても,意外にこころに残るものです。早朝,神戸空港を発って,日本海上空を経,新千歳空港に向かうコースでした。所要時間は2時間弱。
神戸市上空を旋回して,日本海側に向かいます。
所々雲のある風景が続き,雲が切れる境を通過。
石川県上空に達したとき,立山連峰が見えるという機内放送。目を向けると,遥か右下方向に残雪を頂く峰が続いていました。このあと,飛行機は日本海上空に出て行きました。
やがて,北海道の大地が目に飛び込んできました。石油タンク群が雄大さを物語っています。着地した瞬間,「あー,もう40年も経ったのだなあ」と,ぶるっとしました。
帰路は新千歳空港から伊丹空港に向かうコース。夕刻,かなり激しい雨の中をジェット機は離陸しました。雲の上に出るのに時間はかかりませんでしたが,出るまでは気流が安定せずかなり揺れました。
雨雲を越すと,太陽がさんさんと光を放ち,青空が広がっていました。雨雲の上側に光が当たり,当たった部分が白く,当たらない部分は黒っぽく,そんな変化に富んだ風景が日常では味わえない醍醐味を感じさせてくれました。
雨雲がなくなって,安定した雲に変わる境目です。穏やかな景色が広がる頃には,ジェット機の揺れが完全に収まりました。
やがて,陽が沈んで行きました。旅のたのしさを締めくくるような風景に,改めて感謝。
1時間40分後に,定刻どおりわたしたちは空港に降り立っていました。快適な空の旅でした。