自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'22 昆虫の頭・顔 ~ハグロトンボ(メス)~

2022-08-07 | 昆虫

公園の片隅にメスのハグロトンボがとまっていました。

ハグロトンボはとても警戒心が強く,ちょっと近寄ろうとすると,さっさと遠ざかります。それで,このトンボを至近距離から撮るのは実際は簡単なようで夢のような話だとわたしは思っています。

ところが,幸いなことに,じつにふしぎにも,この個体はわたしが近づいてもほとんど遠ざかろうとしません。もちろん移動はするのですが,ほんの近くに降りるのです。それで,すこしばかり追いかけてみようと思いました。こういうときのコツは,動く際,こちらの動きがわからないほどに,ゆっくりゆっくり動くということです。

 

接写レンズを近寄せて撮っても,被写界深度が浅いのでピントがごく一部にしか合いません。近寄せれば近寄せるほど,皮のような感じでまったく部分的にしかピントが合わないのです。それを承知で辛抱強く追いました。

 

ワーキングディスタンスは10cmほどです。表面のきらびやかな輝きが目を引き付けます。

 

正面から撮るチャンスがありました。個眼が写り込むことが必須です。

 

ほんとうにふしぎで,うれしいひとときになりました。

 

なにしろ,こんなチャンスはシーズン中に一度あるか,ないか,という確率ですから。

 


夏,モンキアゲハの孵化(1)

2022-08-07 | モンキアゲハ

8月3日(水),午後2時。アゲハの庭園にて。キンカンの木のところを通りかかると,偶然モンキアゲハが産卵行動をしていました。モンキアゲハを見るのは久しぶりです。産卵シーンは撮影できませんでしたが,卵を一つ確認。

 

全体が薄い黄色です。葉に近い部分は多少白っぽさが目立ちます。中央付近に斑が見えます。

 

ほんの薄っすらとした斑点です。卵の表面はつるつるしているのでなく,割合ざらっとしています。

 

8月4日(木)。産卵後二日目。24時間が経ちました。変化はなさそう。

 

8月5日(金)。三日目。変化なし。色が多少異なっているのは,今回から枝を室内に持ち込んでフラッシュ撮影をしているためかと思われます。