自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏,クロアゲハの孵化(1)

2022-08-09 | クロアゲハ

7月11日(月)。スダチの葉でクロアゲハの卵を4個発見。場所は日陰の新芽と,比較的新しい葉です。毎年アゲハかクロアゲハが産卵する箇所で,今年のクロアゲハはいつかなとたのしみにしていたところでした。じつにうれしい発見です。

たのしみにしていた箇所の新芽は,太い幹からでた細い細い枝に付いています。

 

帯状の斑紋がくっきりしているので,孵化が近づいていることがわかります。

 

「それなら近くにもあるかもしれない」と思い,その場で見上げたら目に留まったのが残りに二つだったのです。一つは葉の裏。

 

同じ成虫が産付したようで,発生の進み具合が似通っています。

 

もう一つは葉の表側に。

 

一両日中には孵化するでしょう。今季初の撮影となりそう。たのしみ,たのしみ。

 


ヤマトシジミの幼虫とアリ

2022-08-09 | 昆虫

持ちつ持たれつ,そうした相互共生関係にあるのがヤマトシジミの幼虫とアリです。これはよく知られた話で,わたしもこれまでに本ブログで取り上げてきました。

我が家の前栽で草引き作業をしているとき,久しぶりにこの関係を観察することができました。場所は生垣の間に生えたカタバミ。食痕のある葉を裏返すと,幼虫がいました。

 

よく調べると,アリが一匹目に付きました。そのアリが一カ所でじっとしているので,見るとそこに幼虫が一匹。腹端の上部にある二つの突起に関心を示しています。

 

そこから大好物の成分が分泌され,それをアリがもらうのです。アリがそこにいることで,幼虫は身の安全を保つことができます。

 

幼虫は歩いて移動。アリはあくまで幼虫のところで粘って,好物を待ち続けます。

 

体毛に触れることで,幼虫はそこにアリがいて,プレゼントを催促していることを知るのにちがいありません。アリの眼も口も分泌口に注がれます。

 

離れたところで,もう一つ幼虫が見つかりました。

 

暑い最中,昆虫同士の仲よし物語が展開されていきます。たとえ草引きをしていても,注意を払っていれば思いがけない事実に遭遇することがあります。今回もその一例です。