こんにちは、へちま細太郎です
ひ、ひさしぶりです。。。
ぼく、かぜをひいていました。何日も熱が下がらなくて、肺炎かなあ、とみんなも心配したくらいだったんですけど、なんとか肺炎にはならずにすみました。気管支炎になってしまって、のどのハレがひかず、咳もとまらなかったんです。
ようやく、落ち着きました。
えーと、どこまでお話したんでしたっけね。
そうだ、藤川先生に合コンだ、と言われて、おとうさんと広之お兄ちゃんと一緒にカラオケにいったんだっけ。
そしたら、ミッキーだのプーさんだのハム太郎がいて、その人たちは保育しさんで、こともあろうにみんな演歌が大好きだったんだ。
藤川先生は頭かかえちゃうし、ぼくと広之おにいちゃんはマンガを読み始めてしまったんだけど、おとうさんだけがなぜかノリノリで、ぼくはあきれてしまいました。
おとうさん、演歌だから無理もないけど、演歌でもテンポずれまくりだよ・・・。
と。
藤川先生とおとうさんは、ぼくがいるにもかかわらずミッキーやプーさん、ハム太郎たちとお酒を飲みはじまってしまいました。
藤川先生さあ、気持ちはわかるけれど、お酒でごまかしちゃいけないよ~。
広之おにいちゃんが、
「酔っちゃえば、たぬきもうさぎや子猫にみえちゃうんだよ」
と、小さな声でぼくにささやきました。
なるほど・・・。
「でもさ、藤川さんは、たぬきがうさぎでも、絶対に逃げちゃうからね」
そうだろうそうだろう。。。
「はあい、次、うたいまあす」
ミッキーが手を上げました。
藤川先生は、演歌はカンベンだあ、とぶつぶつ文句を言い、おとうさんはちょっと酔っ払ったのか、赤い顔をして拍手をしています。
「たまには、あやや歌います」
と、言っても藤川先生のさめた表情はもとにもどりません。
「それでは、わ・た・し、リカが、あややの『LOVE涙色』を歌い・・・、な、なあに~」
ミッキーが自分を「リカ」と言ったとたん、一瞬その場がこおりつきました。
「や、やば 広之、細太郎を連れて外へ出ろ」
藤川先生がそう怒鳴ると、おとうさんに飛びつきました。
広之おにいちゃんが、藤川先生が言うより早く、ぼくをいきなり横だきにして外へ連れだそうとしました。
「何だよ、何するんだよ」
ぼくはあばれてていこうしましたが、広之おにいちゃんは、
「子どもの時間は終わりだ」
と、ドアの外にどびだしました。
な、なにがおこったんだよ~。
と、ぼくは広之おにいちゃんのうでのすきまから、中のようすを見てしまいました。
「げええええええ」
ぼくは、ぼくは・・・。
おとうさん、なんて、やっぱり大きらいだあ
中では、藤川先生が飛びついたのがいっしゅんおそかったのか、おとうさんが、「リカ」と名乗ったミッキーにでれでれとだきついていたのが、見えたんだいっ
ば、ばかやろ~