こんばんは、へちま細太郎
です。
おとうさんに連れられていったのは、大きな博物館のあるお城あとでした。 お城あとには、たくさんの桜の木がありました。
「細太郎が生まれたのが春でよかった」
おとうさんは、ちらほら咲き始めた桜を見上げてぼそりとつぶやきました。
おとうさんは、何か遠くを見るような目をしています。何かここに思い出でもあるのかなあ。まさか、おかあさんとデートした場所だったりして…。
ぼくは、ゆっくり歩くおとうさんのあとを、桜の木を見上げながらついていきました。
「きれいだなあ」
ぼくは、桜の透き通るような白い花に見とれてしまいました。
すると、また、誰かがぼくと同じように、桜がきれいだ、という気持ちがぼくの心に流れ込んできました。
なんだろう、なんだろう。
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おとうさんに連れられていったのは、大きな博物館のあるお城あとでした。 お城あとには、たくさんの桜の木がありました。
「細太郎が生まれたのが春でよかった」
おとうさんは、ちらほら咲き始めた桜を見上げてぼそりとつぶやきました。
おとうさんは、何か遠くを見るような目をしています。何かここに思い出でもあるのかなあ。まさか、おかあさんとデートした場所だったりして…。
ぼくは、ゆっくり歩くおとうさんのあとを、桜の木を見上げながらついていきました。
「きれいだなあ」
ぼくは、桜の透き通るような白い花に見とれてしまいました。
すると、また、誰かがぼくと同じように、桜がきれいだ、という気持ちがぼくの心に流れ込んできました。
なんだろう、なんだろう。