熊野速玉大社から車ですぐのところ、新宮川の河口付近の南岸にある阿須賀神社。ここも速玉大社の摂社で、祭神は事解男命(ことさかおのみこと)、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)、家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)となっており、事解男命以外は本宮大社と速玉大社に祀られている神である。この神社は熊野の神との関係よりも徐福上陸伝説があるために立ち寄った。
それほど広くない境内に本殿があり、その背後には蓬莱山と呼ばれる小さな山がある。
徐福はこの阿須賀の地に上陸し、蓬莱山の麓に住みついて里人に農耕や捕鯨、造船、製紙などの技術を伝えたという伝承が残されている。
徐福が探し求めた不老長寿の薬と言われる天台烏薬の木。
徐福の宮。徐福を祀る小さな祠。
境内からは弥生時代の竪穴式住居趾や土器類などが出土している。熊野の観光名所を紹介するサイトには復元された竪穴式住居があるとされて写真まで掲載されていたのに、残念ながら取り壊されていた。境内には新宮市立歴史民俗資料館があり、この遺跡や蓬莱山からの出土品が展示されていた。
常滑焼の甕。尾張と熊野の交流がわかる一品。
阿須賀神社の次は徐福つながりでJR新宮駅からすぐのところにある徐福公園へ。
ここには徐福の墓があった。
このあたりは「新宮市徐福」という地名。このテーマパークっぽい徐福公園を含めて新宮市は徐福上陸地を売り出したいのだろうけど、中途半端感が否めない。
熊野ツアーの初日、谷瀬吊り橋→本宮大社→速玉大社→神倉神社→阿須賀神社→徐福公園、と盛りだくさんの一日となった。疲れた身体は勝浦温泉で癒しました。
明日から熊野ツアー2日目を順に紹介します。2日目のコースは、補陀落山寺→熊野古道→熊野那智大社(青岸渡寺)→那智の滝→花の窟神社→産田神社→波多須徐福の宮→阿古師神社、というこれまたハードスケジュールになりました。
↓↓↓↓↓↓↓電子出版しました。ぜひご覧ください。
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古代日本国成立の物語 ~邪馬台国vs狗奴国の真実~ | |
小嶋浩毅 | |
日比谷出版社 |