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2012 1/7の拝観4(長楽寺)


写真は、山門

自転車で高辻通を東へ、そして団栗通から建仁寺前を経て安井北門通へ。
下河原通から八坂神社の南楼門前を右折して突き当りまで行くと、長楽寺があります。

ここは本編が既掲載ですので、
アクセスや内部の詳細は、「長楽寺」を参照して下さい(写真も入れ替えてあります)。

ここは以前にも来ましたが、特別拝観でどのぐらい変わるものか比較したくて再来しました。

京都でも少ない時宗のお寺で建礼門院(清盛の娘にして安徳天皇の母)が出家した場所ですので、そこが今回のイチ押しです。
相阿弥作の書院庭園の池の水が前回は今一つきれいではなかったので、手入れがされたかなとも思っていました・・・が、そのまま!
なかなか根性が座っています(笑)。

その他、本堂、宝物館も前回の自前開催の特別拝観と同じです。

正直あまり特別な違いはなかったです。

しかし宝物館の一遍上人像や、安徳天皇の掛け軸は一般的によく見かけるものですのでおすすめです。

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建仁寺4 特別拝観2 正伝永源院(祇園散策19)


写真は、方丈前庭

ここは元々織田有楽斎が隠居した正伝院と細川家の菩提寺であった永源庵という2つのお寺が明治時代に合併し、正伝永源院となりました(簡易地図)。

織田信長の弟の織田有楽斎(うらくさい)が隠居所にしたお寺です。
この有楽斎の江戸屋敷があったので、その地を“有楽町”と名付けたとも云われています。

通常は非公開ですが、2011年の「京の冬の旅」で公開されました。

門で拝観料600円を納めます。
門を入った参道の途中に大きな“有楽斎の墓”があります。
方丈の室中の間には金地に蓮と鷺を描いた、狩野山楽筆の襖絵“蓮鷺図”があります。
内陣中央には釈迦如来像が、左手には織田有楽斎像が、右手には細川頼有像が安置されています。
手前の礼の間と奥の檀那の間には、細川護煕元首相が描かれた知音と聴雪の襖絵があります。
さらに奥の裏手にあたる衣鉢の間には、伝 雲谷等顔の襖絵があります。

2019年の京の冬の旅では、礼の間の後の部屋で架鷹図と鍾馗図(狩野山楽筆)が展示されていました。
さらに衣鉢の間の後の部屋には狩野山楽筆の織田有楽斎像が展示されており、お庭もきれいでした。

さて方丈前庭です。
基本的には白砂の枯山水で苔や松がありますが、ここは変わっています。
まず方丈に入る右手の小さな庭園にはキリシマツツジがあり、GWには真っ赤になります。
入って左手に拡がる方丈前庭の左手には枝垂れ桜と紅葉があり、さらに中央には池があります。
池の奥には武野紹鷗の供養塔が2021年からあります。
元々こちらにあったのですが、明治の廃仏毀釈で藤田家のものになりました。
以降藤田家邸宅跡の太閤園に置かれていましたが、2021年に太閤園が売却されたのを機にこちらに戻ってきました。

さらに前庭の右奥には復元した茶室 如庵があります。
元々は有楽斎が如庵をこの地に造ったのですが、現在は愛知県犬山(犬山城は現存天守の12城の1つ)に移築されており、本物は国宝です。
これを平成8年に元の地に復元したものです。

この茶室の内部が独特です。
茶室を大きくするために、部屋の角を切り床に張った三角形の鱗板、窓に篠竹を張って木漏れ日を演出する有楽窓、側面に古暦を張った暦張りなどです。
これらを覗き込むことが出来ます。

2022年、WABUNKA主催の「祇園 正伝永源院 非公開名刹の特別観覧ツアー −精進弁当と有楽流お茶席付き−」で
復元 如庵の中に入れ、方丈裏のお茶室でお茶会がありました。
上記のように如庵は正面に正面控えの間 、右手に二畳半台目のお茶室があります。
その奥に4畳半の水屋(本物は3畳)があり、先の正面控えの間と隣接しています。

また方丈に向かって左手の廊下を進んだ奥にお庭があり、
その右手に8畳のお茶室がありました。
当日はこちらでお茶席。
違い棚に床の間。
床の間には有楽斎手練りの赤茶碗が展示されていました。
またお茶室のお庭と反対側には、中庭の小さな石庭がありました。




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